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MQCへのコメント

<徳久倫康>

前フリから徐々に情報量が増える構成、古くからのことわざとの隠れたリンク、現代的な環境問題へのメッセージ性など、たいへんよくまとまった問題です。ただ唯一、答えになる「廃棄率」という言葉があまりにも当たり前なのが難点。おもしろい単語ばかり答えにすればよいというものではないですが、まったく意外性のない言葉というのもクイズには不向きです。いい問題なのですが、すべてからひとつ選ぶという局面では選びにくい……というのが、正直な感想です。

<U22編集チーム>

着想がずば抜けています。「親の意見と茄子(なす)の花は千に一つも無駄はない」ということわざを通奏低音のように響かせつつ、リアルな食品廃棄の問題点にも光を当てるという、重層的なこしらえは、今回の応募作のなかでも別格の深みを備えていました。

食育に通じる視点と、サスティナビリティー(持続可能性)への目配りがきいていて、示唆に富む内容に仕上がっています。設問で明示されていないことわざの要素は、気づかないままの人が少なくない気がしてもったいないので、「見える化」してもいいでしょう。「食べずに捨ててしまう廃棄率が生でも10%と低く、ゆでればゼロ%と、無駄なところが少ない野菜で、ことわざでは親の意見とその花は千に一つも無駄がないといわれるのは何でしょう?(正解は『ナス』)」というアレンジも可能だと思います。

「MQC」は、一橋大学クイズ研究会の現役・OB・OGからなるサークルです。メンバーの交流を目的として「みんなのクイズサークル」の略で名づけられました。年に一回のサークル内最強決定戦MOMの開催や、AQLや天などへの参加など積極的に活動しています。

FQUIZ(クイズ&パズルフォーラム)へのコメント

<徳久倫康>

くだらない! ですが、しみじみおもしろい問題でとても好きです。「フリーデン」のどこが麻雀(マージャン)っぽいのかと考えてしまいましたが、「フリー雀荘」にかかっているんでしょうか。ユーモア先行型の問題構成ですが、メッセージも前向きで、とくに沈みがちなここ最近の情勢ではじんわり染みます。

<U22編集チーム>

同じ意味の外国語を並べて、共通する意味を問う形式はスタンダード的な構成です。見慣れた形だけに、正解ワードのチョイスが肝心ですが、「平和」という普遍的な理念を選んで、しっかり着地させています。わざと語義をかっちり定義しないで、おそるおそるの見込み押しを誘う演出も巧みです。

「なぜか麻雀(マージャン)用語ぽい」という、作問者独自の感想を織り込んで、味わい深くまとめ上げました。明示されてはいませんが、マージャンの手役には「平和(ぴんふ)」があり、隠しテーマ的に全体を染めています。「フリーデン」が麻雀(マージャン)用語に聞こえるかどうかは疑問ですが、「なぜか」を「どこか」に変えれば、ゆるく説明できそうです。

「平穏」は「平」が「平和」と重なっているので、やや正解ワードに近いところがあります。「戦争や紛争がなく、世の中が穏やかな状態」といった具合に、否定形を使って、「平」を消す手もあるでしょう。

「FQUIZ(クイズ&パズルフォーラム)」は1991年にニフティサーブのフォーラムとして誕生した、日本初のオンラインクイズサークルです。オンリーワンのクイズ企画や早押し機を生み出して参りました。現在も年に数回のオフラインのクイズ大会を開催しています。

HEQSへのコメント

<U22編集チーム>

今回の企画で、きっと応募作に含まれているだろうと予想された設問の1つがこの「クイズの語源」でした(もう1つは「なぜ山」で始まるタイプ)。語源がはっきりしないので、一般には敬遠されがちでしょうが、あえて難敵に挑む作り手が現れるだろうと思っていたところ、期待通りのチャレンジングな設問が登場しました。

ウィキペディアの日本語版では「クイズ」の項に「デイリ-」とだけ書かれていて、英語版には「Richard Daly」とフルネームで書かれているほど、事実関係があやふやです。作問者が「ファーストネームは諸説あり」と添え書きしている通りです。日本語版にはデイリー説のほかにも、複数の語源説が挙げられています。本問の場合、「○○・デイリー」と答えた人の正誤判定に悩みそうです。逆に答える側も「どうやって答えたらよいのか」と迷うかもしれません(「外国人はラストネームだけで正解」という考え方が明示されているケースはよいでしょうが)。

「クイズ」という誤答を防ぐために、冒頭を工夫してあります。ただ、この形式であっても、「ダブリンの劇場支配人」が聞こえたら、反射的に押して、「クイズ」と答えてしまう人はいるでしょう。誤答を防ぐには「クイズという言葉は、ダブリンの劇場支配人が友人との賭けに~」と切り出して、最初に「クイズ」を選択肢から消してしまうしかなさそうです。ただ、そこまで気を配るなら、そもそも正解ワードを「クイズ」に変えるほうが混乱を避けやすい気もします。

「ウィキペディアの日本語版では、少なくとも3つの語源が紹介されていて、いわれがはっきりしない点は、謎や疑問を扱うのにむしろふさわしいともいえそうな、ダブリンの劇場支配人が街じゅうの壁に書いて、一晩ではやらせたという説で知られる、今、みなさんが楽しんでいるゲームを指す言葉は何でしょう?(正解は『クイズ』)」というような、語源のあやふやさを逆手に取った仕立て方もあり得るでしょう。

「HEQS」は一橋大学クイズ研究会のOB・OG有志による秘密結社。2016年にその名も「HEQS」というクイズ大会を開催して旗揚げ。スマブラをしながらのクイズや、ボードゲームを元にしたクイズなど、面白さとガチなクイズの両面を追求。現在、「HEQS」第二回大会を計画中(?)

クイズサークル・中央特快へのコメント

<QuizKnock>

問題文は非常に短いのに、1度立ち止まって考えさせる不思議な問題という印象を受けました。まず「島」というと「本土から海を隔てた場所にある土地」というイメージが強いかと思いますが、「本土から離れた島」はすべて単一の都道府県に属しており、「島であると同時に海なし県を含む」島はなかなか見つかりません。そこで今度は「複数の都道府県がある島」を考えると、本土たる本州には海なし県が含まれていることに気づきます。これだけの思考をシンプルな問題文で促していること、「本州が島と認識されにくい」という意識の盲点を突いていることがこの問題の優れたところだと思います。

<U22編集チーム>

かなり意外感のある組み立てです。しゃれの分かる人たちがとんちやひらめきを面白がるような場面では、効果的に出題できそうです。

「本州も島である」という理解に至らないと、本州を除外して考えてしまいがちです。頭の切り替えが必要で、「考えオチ」的な解答挙動になるかもしれません。

海に面していない、いわゆる「内陸県」は栃木、群馬、埼玉、山梨、長野、岐阜、滋賀、奈良の8県です。このうち、滋賀県にある琵琶湖には、人が住んでいる沖島があります。「海なし県がある日本の島は何?」は一般には「島の中に県が含まれる(島のほうが県より広い)」と読めるので、問題はないのですが、「がある」という形でややぼかした表現になっていることもあって、地理的位置関係がつかみにくくなっています。ただ、丁寧に説明してしまうと、問いの意図を読み解く面白さが損なわれてしまうので、扱いが難しいところです。

「クイズサークル・中央特快」は関東近辺の大学の2000年入学同期のインカレサークルとして発足しました。メンバーの脱退・追加を経ながらも月一回のペースで活動を続け、今夏で結成20周年を迎えます。

作問に対する考え方は様々です。コメントはあくまで、それぞれの立場からの見方を示したものです。問題と解答は原則、応募いただいた形のまま掲載しています。

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