#日経イチグラ 南関東からのクイズに挑戦 Vol.1
「作問」の魅力
今回は南関東地区の第1弾。
「玉Q」「早稲田中高クイズ研究部」「岩Q槻(いわくつき)」「埼玉クイズ王コミュニティ」です。
玉Qからの問題
岩Q槻(いわくつき)からの問題
早稲田中高クイズ研究部からの問題
埼玉クイズ王コミュニティからの問題
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玉Qへのコメント
<徳久倫康>
スポーツ選手、とくに団体競技のメンバーは飛び抜けた記録や特徴がないとなかなか正解してもらいづらく、出題が難しい題材です。多くのラグビー好きが持つひっかかりをうまく早押しの問題に落とし込んでいて、なるほどとうなりました。ただ、流選手についてだけではなく、流通経済大学がラグビーの強豪であるという予備知識がないとおもしろみが伝わりにくく、出題シーンを選ぶ必要がありそうです。
<U22編集チーム>
流大(ながれ・ゆたか)の字面に引っかけた発想に独創性が感じられます。読み方が難しい名前について、正確な読みを要求するのも、発声で解答する早押しクイズではよくある形式です。文字情報を超える精度を求め、知識の深さを試す形になっています。
「流大=流通経済大学」が言葉遊びのように組み込まれていて、動きが生まれました。セルフ解説にある通り、「帝京大学」のあたりで押せると、格好いい感じに映りそうです。
岩Q槻(いわくつき)へのコメント
<U22編集チーム>
ご当地設問でありつつ、十分に全国共通で出題できる内容です。ニュースからの派生問題にもなっていて、タイムリーさや情報価値の面でも申し分のない設問とみえます。
施設名、自治体名など、複数の尋ね方が可能ですが、最も一般的な普通名詞の「人形」を正解ワードに据えて、誰もが答えやすい形に整えています。固有名詞を尋ねてしまいがちな早押しクイズで、一手間を惜しまず、間口の広い正解ワードを設定したところに、作問者の「しっかり答えてもらいたい」という心配りを感じます。
早稲田中高クイズ研究部へのコメント
<廣海渉>
確かに宣伝で見はしたけど、関東圏の人の方が有利な問題だなぁ~と思って見ていたら、思わぬギミック(仕掛け)が隠されていてびっくりしました。ちょっと強引(文章そのものには違和感はなかったです)な感じはしますが、イチグラ向きの問題ですね。
<U22編集チーム>
バレンタインデー商戦には長い歴史がありますが、毎年、少しずつ、新手のキャンペーンや商品が登場してきます。本問では新たなキャンペーンに着目しました。投稿タイミングに合わせたテーマ選択に目配りが行き届いています。
縦読みを取り入れたのは、意外感のある試みです。ただ、声で読み上げてしまうと、せっかくの縦読みが分かりにくくなりそうです。その意味からいえば、目で読んで楽しみが増す構成です。耳で聞く点を重視すれば、韻を踏むような「音の演出」も取り入れる価値があるかもしれません。
埼玉クイズ王コミュニティへのコメント
<U22編集チーム>
新一万円札、NHK大河ドラマと、タイミングをダブルでとらえた作問です。さらに、地元にゆかりが深く、立体的な構成に仕上がっています。
パリでの見聞は、その後、渋沢栄一が実業家として歩んでいくうえで、大きな転機となったようです。実際には万博だけを見たのではなく、1年以上も欧州にとどまり、経済のしくみを調査・研究したといいます。紙幣の肖像に選ばれるほどの業績の原点が欧州での見聞にあるとしたら、パリで得た知見を織り込んだ作問も試せそうです。
パリ万博は1867年4~11月に開催されましたが、日本ではこの年に大政奉還があり、渋沢を送り出した徳川幕府が倒れる事態に至っています。最後の将軍から命を受けて、パリへ赴いた渋沢だけに、複雑な立場だったでしょう。世界史と日本史のクロスポイントとして扱う手もあるかもしれません。
作問に対する考え方は様々です。コメントはあくまで、それぞれの立場からの見方を示したものです。問題と解答は原則、応募いただいた形のまま掲載しています。
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