本当に気づいた人が取る行動は、方向性が違います。変化した人事制度を受け入れるために、まず上司とのコミュニケーションをとることでしょう。
人事制度の狙いはなんなのか。上司がそれをどのように理解しているか。自分自身がどのように理解し、かつどのように行動すればよいか。そんなことを確認してゆきます。
人事制度うんぬんを語るのではなく、成果を出し、成長するための目の前の活動に注力を始めるのです。そして、結果として高い評価を得、高い昇給を得ることになります。
行動とはインフルエンサーになることではない
決してやってはいけないのは、思考停止したあとで、有力な記事やインフルエンサーとかの言葉を、自らの言葉のように繰り返すことです。それは多くの災害で被害者を生んだような、自己判断の放棄になってしまいます。
仮に記事に共感したり、インフルエンサーの言葉に感銘を受けたのなら、そのことについては「いいね」をつけたりリツイートするくらいにしておきましょう。
そして、共感した元の情報を実現するために、目の前の課題を解決していってください。行動することでのみ、人は成長することができるのですから。
平康慶浩
セレクションアンドバリエーション代表取締役、人事コンサルタント。1969年大阪生まれ。早稲田大学大学院ファイナンス研究科MBA取得。アクセンチュア、日本総合研究所をへて、2012年から現職。大企業から中小企業まで130社以上の人事評価制度改革に携わる。高度人材養成機構理事リーダーシップ開発センター長。
