地方配属、ためらうのは損 チャンスに変えた先輩の話

2020/1/14

多田さんはクランボルツ教授の教えを踏まえ「配属という偶然を生かすにも、絶えず新しい学習機会を模索する『好奇心』、物事をポジティブに捉える『楽観性』、こだわりを捨て態度や行動を変える『柔軟性』などが役立つ」と指摘。「信念を持ってポジティブに行動すれば道はひらける」と強調する。

実績積んで希望を伝える

会社員は組織の一員。部署や担当業務の変更、転勤を何度も経験する。最初から最後まで自分の思い通りのキャリアを歩んだ人の方が少ないだろう。多田さんは「仮に配属地が自分の希望通りではなかったとしても、いかに楽しく乗り切るかを考えた方が有益だ」と助言する。「どうしても希望する勤務地や業務があれば、与えられた場所で結果を出し、実績を背景に希望を伝えればいい」

思い通りのキャリアを歩めなくても、最終的に自分の歩んできた道に満足しているビジネスパーソンも多い。多田さんは「偶然をチャンスに変える発想と、偶然を引き寄せる努力が大事です」と新社会人にエールを送る。

ビジネスの視野広がる

企業は新入社員の配属地をどう決めるのか。人事制度のコンサルティングを展開するトランストラクチャ(東京・千代田)のコンサルティング部門ディレクター、古川拓馬さんは「各拠点の人数や増員希望、責任者のキャラクターや新入社員の適性などを総合的に判断して決める」という。

都市部に配属された同期に比べ「社内の評価が低いのでは」と不安になる新社会人もいるが「全く関係ない。むしろ早期に戦力になると見込まれているケースもある」。

都市部と地方を交互に経験させる企業もある。経済規模や文化の違いを経験させ、ビジネスの視野を広く持ってもらうためだ。古川さんは「会社は10~20年の長いスパンで育成を考える。初任地に一喜一憂せず、どの土地でも地に足をつけて頑張るのが大事」と話す。

(宇都宮想)

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