あなたに必要な自動ブレーキは? 車の安全機能を確認特集 クルマ安全機能の最前線(2)

サポカーに搭載される機能を解説する。いわゆる「自動ブレーキ」にもいくつかの種類があることを知っていただろうか
サポカーに搭載される機能を解説する。いわゆる「自動ブレーキ」にもいくつかの種類があることを知っていただろうか

運転ミスによる事故を防ぐためにクルマに搭載されている安全システムには、どんなものがあるのか。前回の「今さら聞けない車の安全機能 まず『サポカー』知ろう」では、政府が定めた「サポカー」について、知っておきたい基本知識を解説した。今回は「衝突被害軽減ブレーキ」など、サポカーが搭載する機能について、具体的に解説する。「自動ブレーキのことなら知っている」と思っているかもしれないが、実は複数のタイプがあるのだ。

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前回はサポカーとは何か、サポカーとサポカーSの違い、そしてサポカーの定義に出てくるのは以下の4つの機能だということを紹介した。

●衝突被害軽減ブレーキ
●ペダル踏み間違い時加速抑制装置
●車線逸脱警報
●先進ライト

今回はこれらの機能について解説していこう。

衝突被害軽減ブレーキ

衝突被害軽減ブレーキは「サポカー/サポカーS」全てに搭載される機能だ。「自動ブレーキ」という名称を知っている人は多いと思うが、その言葉は最近あまり使われない。「どんなときでも自動で止まってくれる」という誤解を与えかねないからだ。当初、「サポカー/サポカーS」でも、分かりやすさを優先し「自動ブレーキ」という表記をしていたが、「衝突被害軽減ブレーキ」へと改められた。

衝突被害軽減ブレーキの仕組みは次のようなものだ。

クルマに搭載されたレーダーやカメラが前方の車両や歩行者を検知し、衝突の可能性があると判断すると、まず運転者に音や表示で警告を行う。

運転者が回避動作を取らず、衝突の危険性が高まると、自動的にブレーキを作動させ、衝突の回避、もしくは被害軽減を図る。

ただ注意が必要なのは衝突被害軽減ブレーキにも種類があることだ。前回解説したように3種類あるサポカーSは、カテゴリーによって衝突被害軽減ブレーキの検知対象や作動速度領域などが異なる。

低速衝突被害軽減ブレーキ(対車両):時速30キロ以下で、センサーが前方の車両と衝突の危険があると判断した場合、表示と警告音とともに自動的にブレーキを作動。衝突の回避もしくは被害軽減を図る。

衝突被害軽減ブレーキ(対車両):走行中、センサーが前方の車両との衝突の危険があると判断した場合、ドライバーに表示と警告音で注意を促す。さらに衝突の危険が高まると、自動的にブレーキを作動。衝突の回避もしくは被害軽減を図る。※低速域に限定されないが、作動領域は、車両により異なる。

衝突被害軽減ブレーキ(対歩行者):検知対象を車両だけでなく、歩行者まで拡大。走行中、センサーが前方の歩行者との衝突の危険性があると判断した場合、ドライバーに表示と警告音で注意を促す。さらに衝突の危険が高まると、自動的にブレーキを作動。衝突回避もしくは被害軽減を図る。※低速域に限定されないが、作動領域は、車両により異なる。また対車両と対歩行者との検知および作動領域も異なる。

クルマを購入する場合は、どのタイプのブレーキを搭載しているかしっかり確認したい。またメーカーによる違いはもちろんだが、同じメーカーでも車種によって機能や性能が異なるので注意が必要だ。