進化続く安全運転機能 「サポカー」の装備を知ろう特集 クルマの安全システム最前線(1)

「サポカー」という言葉を聞いたことがあるだろうか。そして、その中にいくつかの種類があることを知っているだろうか
「サポカー」という言葉を聞いたことがあるだろうか。そして、その中にいくつかの種類があることを知っているだろうか

運転ミスによる痛ましい事故が毎日のようにニュースで報じられている。こういった事故を防ぐために、新型車にはさまざまな安全システムが導入されているが、具体的にどんな機能なのかをよく分かっていないという人も多いのではないか。最新の安全システムについて知っておきたい情報を、自動車ライターの大音安弘氏が解説する。

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「サポカー」という言葉を聞いたことがあるだろうか。「聞いたことがある」「カタログで見た覚えがある」という人でも、その具体的な定義は知らない、という人が多いのではないか。

サポカーのロゴ。自動車のカタログなどで見たことがある人も多いのでは?

サポカーの正式名称は「安全運転サポート車」。高齢運転者の交通事故防止対策の一環として、政府が安全運転支援機能を搭載した車の普及啓発のために名付けた愛称だ。コンセプトがまとめられたのは2017年3月。ここで具体的な装備内容も定められた。

ここでいう安全運転支援機能とは、テレビCMなどで自動車メーカーがアピールしている「衝突被害軽減ブレーキ」や「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」などのことだ。特別な機能に思えるかもしれないが、現在の新型車の多くは、なんらかの安全運転支援機能を搭載している。たとえば衝突被害軽減ブレーキの新車装着率は、2017年の時点で77.8%にものぼる。

こういった機能に対する認知度も高まっている。自動車公正取引協議会が2018年実施した「運転支援機能に関する消費者・ディーラー向けアンケート」によると、「自動ブレーキ」という用語の認知度は、消費者の9割を超えている。

その一方で、「どのような状況で作動する機能か」については約5割の消費者が「機能を過信している」という結果になったという。具体的な機能はわかっていない人も多いのだ。

そこで自動車の安全運転機能を知る第一歩として、サポカーの定義から、それぞれの機能を解説していこう。

サポカーは大きく2つに分けられる

まず知っておきたいのは、サポカーは1種類ではないことだ。