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あなたに必要な自動ブレーキは? 車の安全機能を確認

特集 クルマ安全機能の最前線(2)

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NIKKEI STYLE

運転ミスによる事故を防ぐためにクルマに搭載されている安全システムには、どんなものがあるのか。前回の「今さら聞けない車の安全機能 まず『サポカー』知ろう」では、政府が定めた「サポカー」について、知っておきたい基本知識を解説した。今回は「衝突被害軽減ブレーキ」など、サポカーが搭載する機能について、具体的に解説する。「自動ブレーキのことなら知っている」と思っているかもしれないが、実は複数のタイプがあるのだ。

◇  ◇  ◇

前回はサポカーとは何か、サポカーとサポカーSの違い、そしてサポカーの定義に出てくるのは以下の4つの機能だということを紹介した。

●衝突被害軽減ブレーキ
●ペダル踏み間違い時加速抑制装置
●車線逸脱警報
●先進ライト

今回はこれらの機能について解説していこう。

衝突被害軽減ブレーキ

衝突被害軽減ブレーキは「サポカー/サポカーS」全てに搭載される機能だ。「自動ブレーキ」という名称を知っている人は多いと思うが、その言葉は最近あまり使われない。「どんなときでも自動で止まってくれる」という誤解を与えかねないからだ。当初、「サポカー/サポカーS」でも、分かりやすさを優先し「自動ブレーキ」という表記をしていたが、「衝突被害軽減ブレーキ」へと改められた。

衝突被害軽減ブレーキの仕組みは次のようなものだ。

クルマに搭載されたレーダーやカメラが前方の車両や歩行者を検知し、衝突の可能性があると判断すると、まず運転者に音や表示で警告を行う。

運転者が回避動作を取らず、衝突の危険性が高まると、自動的にブレーキを作動させ、衝突の回避、もしくは被害軽減を図る。

ただ注意が必要なのは衝突被害軽減ブレーキにも種類があることだ。前回解説したように3種類あるサポカーSは、カテゴリーによって衝突被害軽減ブレーキの検知対象や作動速度領域などが異なる。

低速衝突被害軽減ブレーキ(対車両):時速30キロ以下で、センサーが前方の車両と衝突の危険があると判断した場合、表示と警告音とともに自動的にブレーキを作動。衝突の回避もしくは被害軽減を図る。

衝突被害軽減ブレーキ(対車両):走行中、センサーが前方の車両との衝突の危険があると判断した場合、ドライバーに表示と警告音で注意を促す。さらに衝突の危険が高まると、自動的にブレーキを作動。衝突の回避もしくは被害軽減を図る。※低速域に限定されないが、作動領域は、車両により異なる。

衝突被害軽減ブレーキ(対歩行者):検知対象を車両だけでなく、歩行者まで拡大。走行中、センサーが前方の歩行者との衝突の危険性があると判断した場合、ドライバーに表示と警告音で注意を促す。さらに衝突の危険が高まると、自動的にブレーキを作動。衝突回避もしくは被害軽減を図る。※低速域に限定されないが、作動領域は、車両により異なる。また対車両と対歩行者との検知および作動領域も異なる。

クルマを購入する場合は、どのタイプのブレーキを搭載しているかしっかり確認したい。またメーカーによる違いはもちろんだが、同じメーカーでも車種によって機能や性能が異なるので注意が必要だ。

ペダル踏み間違い時加速抑制装置

これは「誤発進抑制機能」とも呼ばれるもの。駐車場などで起こりやすい、ブレーキとアクセルを踏み間違えたという事故を防ぐための機能だ。

停車中や低速で走行しているとき、クルマに積まれたセンサーが前後にある壁や車両を検知しているにもかかわらず、ドライバーがアクセルを強く踏み込んだ場合に、エンジン出力を抑えるなどして急加速を防止する。

注意したいのは、車種によってカバーする領域が異なる点だ。前進するときもバックするときも対応するシステムもあれば、前進時のみしか対応しないものもある。さらにセンサーにはレーダーやカメラ、ソナーなどの種類があるのだが、カメラやレーダーではガラスは検知できないといった、センサーの特性による機能差もあることも知っておきたい。

車線逸脱警報

これは、ついうっかり走行車線からはみ出してしまう運転ミスを防ぐための機能だ。

車載カメラで道路上の車線を認識し、車線からはみ出したり、はみ出しそうになったとき、ドライバーに音と表示で警告する(ドライバーがウインカーを操作している場合は作動しない)。警報だけでなく、ステアリング制御も行い、車線から外れることを防いだり、車線の中央を走り続けるように支援する車種もある。

ただ車線が消えているなど目で認識できないような道路では、カメラも認識できないので、この機能は動作しない。

先進ライト

先進ライトは、ドライバーが前方の状態をしっかりと把握できるような機能を持つヘッドライトのことだ。サポカーS ワイドの定義では、例として以下の3つの機能があげられている。ちなみに3つのうちのどれかが装備されていれば、サポカーS ワイドの対象となる。

自動切替型前照灯:ヘッドライトをハイビームにして運転しているときに、カメラが先行車や対向車などを検知すると、ヘッドライトの光が相手の邪魔にならないように、自動的にロービームに切り替える機能。検知対象がいなくなると、再びハイビームに戻してくれる。「オートハイビーム」などとも呼ばれる。

自動防眩型前照灯:ハイビームを利用しているときに、先行車や対向車などを検知すると、ハイビームの照射範囲のうち、検知車両を照らすエリアだけ、部分的に減光する機能。そのほかの部分はハイビームのままなので、最大限の視界確保を続けることができる。LEDヘッドライトなど、細やかな調光が可能なヘッドライトに備わることが多い。

配光可変型前照灯:ステアリングやウインカーなどの操作に合わせて、水平方向の照射範囲を自動的に制御する機能。上記のヘッドライトの機能のひとつとして組み合わされている場合もある。

◇  ◇  ◇

以上、サポカーの定義を基に最新の安全システムを解説した。

ぜひこれらの機能について、実際に体験してみてほしい。機能について、理解が高まるはずだ。体験してみると、高齢者だけでなく、誰でも最も搭載機能が多いサポカーSワイドを選ぶことのメリットがあると感じるだろう。サポカーのオフィシャルサイトである「サポカー・サポカーS(安全運転サポート車)のWEBサイト」(https://www.safety-support-car.go.jp/)には、今回解説したサポカー/サポカーSの概要に加えて、全国各地で自動車メーカーや販売店、JAFなどが実施しているサポカーの試乗会やPRイベントの情報も掲載されているので、参考にしてほしい。

買うときに安全システムも調べる時代に

ただ同じサポカーS ワイドといっても、メーカーによって機能は異なる。同じメーカーでも車種や仕様により差がある場合もある。今のサポカーSに含まれない新たな先進の安全運転支援機能も続々と増えており、各社それぞれ機能の充実化を図っている。クルマを買うとき、デザインやエンジン性能、燃費などを比べるように、安全システムについてもしっかりと確認する時代になったということだろう。

それぞれのメーカーはどのような姿勢で安全システムづくりに取り組んでいるのか。この連載では自動車メーカー各社の担当者にも話を聞いていく。

大音安弘
 1980年生まれ、埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に転身。現在は自動車ライターとして、軽自動車からスーパーカーまで幅広く取材している。自動車の「今」を分かりやすく伝えられように心がける。

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