Official髭男dism ヒゲダンで最もかっこいい曲完成

日経エンタテインメント!

2018年4月、ドラマ『コンフィデンスマンJP』の主題歌『ノーダウト』でメジャーデビューを果たした4人組ピアノポップバンド、Official髭男dism、通称・ヒゲダンの快進撃が止まらない。フジテレビ月9ドラマの主題歌に新人バンドが抜てきされたことも驚き。だが、心揺さぶる美しい旋律や歌声、高い演奏スキルを備えたクオリティーの高い楽曲は新人離れしており、数々のアーティストが賛辞を贈った。

左から、楢崎誠、小笹大輔、藤原聡、松浦匡希。島根県を拠点に2012年に結成。19年10月9日にアルバム『Traveler』をリリース。同月26日の千葉県・市川市文化会館を皮切りに全国29公演のホールツアーを開催。20年3月からはアリーナツアーも(写真:フジイセイヤ)

19年5月に発表した2ndシングル『Pretender』は、映画『コンフィデンスマンJP』の主題歌となり、「ストリーミングチャート」であいみょんを抑えて1位を獲得。勢いそのままに7月の日本武道館公演も大成功を収めた。

ますます注目が高まるなか、リリースした最新シングル『宿命』はホーンが高らかに響く壮大なミディアムチューンで、『熱闘甲子園』(テレビ朝日系)用に書き下ろした1曲だ。また、これまではセルフプロデュースだったが、初めてプロデューサーを迎えた。彼らの音楽性を『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)などで高く評価する蔦谷好位置だ。かねてより蔦谷の音楽をリスペクトしていた4人にとっても、多くの刺激と学びがあったという。

(写真:フジイセイヤ)

藤原聡(ボーカル&ピアノ) この曲のかけらは昨年、伊豆での『Pretender』の制作合宿でできました。その後、タイアップが決まり春の甲子園大会を4人で観戦したとき、その場で体感した歓声がこの曲を呼んでいると感じて。球児たちにとっての甲子園、僕らにとっては音楽という、何よりも優先してひたむきに向かっていくもの…。彼らと僕らの共通項が「宿命」だと感じて、すぐにこの言葉や大まかなアレンジが自然と浮かびました。

松浦匡希(ドラム) 僕は初めて球場で観戦しましたが、球児に加え、その場にいた様々な人たちの熱がすごいなと感じました。そこから、いろんな人の人生を応援できる曲になればいいねと話が広がっていったんです。

蔦谷が行う「音の清書」

小笹大輔(ギター) 骨格となるブラスが入ったラフなアレンジはできたものの、もっとスケールの大きなサウンドにしたいという話になり、尊敬する蔦谷さんに力を貸していただこうとなりました。

楢崎誠(ベース&サックス) 引っ越したばかりの蔦谷さんのスタジオにおじゃましたら、初めてのお客さんだと言ってくれて(笑)。僕らのイメージを口頭で伝えてブラッシュアップしていただき、それをまた僕らが聴いて…というキャッチボールを何度か重ねて完成しました。

松浦 音の清書をしてくれるというか、いつも想像以上のものが返ってきましたね。壮大な世界観にするため、「(ドラムの)タムの音はこっちのほうがいいよ」と具体的な提案もして下さいましたし。僕らの頭で描く音がどんどん出てくるので驚くことばかりでした。

蔦谷の豊富な経験とアイデアに触発された結果、シンセベースといった今までに試したことのない楽器にも挑戦できたという。

楢崎 サビにもっと低い音があったほうがバランスがいいという話になったとき、シンセベースとタムを使って、リズムをもっと大きく取れるようにしようって言ったのも蔦谷さんだっけ?

藤原 Aメロ、Bメロは生ベース、サビはシンセベースにする案は最初からあったよ。

楢崎 そうだった。もとはシンセベースと5弦ベースのみの予定でしたが、蔦谷さんと話していて「もっとバキバキっとした音を入れたら面白いね」って。それで、4弦ベースで(たたくように弾く)スラップを入れることにしました。

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