昨年6月にスタートした「石津祥介のおしゃれ放談」はヴァンヂャケット(VAN)創業者、石津謙介さんの長男で服飾評論家の石津祥介さんに、メンズファッションの成り立ちや装いの基本を語ってもらうインタビューです。ルールを無視しただらしない着こなしには手厳しい石津さんですが、時代のニーズは敏感に察知。スニーカー通勤に対応したスタイル提案など見事でした。まずは着こなし編で3本を振り返ります。
■スニーカー通勤「挑戦すべきは白」
2018年の「スニーカー通勤」奨励と世界的なスニーカーブームで、スニーカーはビジネスシューズとしても市民権を得た。
「ビジネススタイルに合わせる革靴の発想から抜け出してスニーカーを選んでほしい。スニーカーは快適だから履くもので、革製で黒など選んでは本末転倒。挑戦すべきは白。白で目を引くのです」
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ビジネスマンよ、「スーツに白スニーカー」を恐れるな
■「上着の丈が短すぎ つんつるてんでお尻丸出し」
スーツがすてきにみえるかどうかの最大のポイントはサイズにある。若い世代でタイトなサイズが好まれている風潮には疑問を投げた。
「上着の丈が短すぎです。つんつるてんでお尻丸出しなんだ。ファッション好きな人ほど短いの。ズボン丈も短い。そのくせね、袖が長い。上着からワイシャツが出ていないなんて。ありえないビジネススタイルですよ」
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もう迷わない スーツ選び 正しいサイズ「基本のキ」
■「ダークスーツにリュックはいかがなものか」
カジュアル化・スポーツテイストのトレンドはかばんにも波及し、ビジネススタイルでもリュックを持つ人が目に付くようになった。
「正直に言いましょう。僕はダークスーツにリュックはいかがなものか、と思いますね。リュックを合わせるならば、セパレートスタイルの時だな。ジャケット&スラックスの時にリュックを持つのがいいですよね」
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(上)かばんの王道、ダレス・バッグを知っていますか
(下)「ダークスーツにリュックはいかがなものか」
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