すっきり鶏清湯ブームの兆し こだわり素材の2店は

「鶏びあんSobaみやみや」の「鶏びあんそば」
「鶏びあんSobaみやみや」の「鶏びあんそば」

元号が「令和」へと替わってから、「鶏清湯(とりちんたん)」の勢いが止まらない。鶏の骨(ガラ)、肉、モミジ(鶏の足)などを寸胴でじっくりと炊き上げ、濁らせずに仕上げたスープを使用するラーメンの総称を鶏清湯と呼ぶが、このジャンルのラーメンが今、空前の人気を獲得しつつあるのだ。

5年程前には「鶏白湯(とりぱいたん)」ラーメンが大ブームとなり、その後、濃厚煮干しラーメンが一世を風靡した。現在、巻き起こりつつある鶏清湯ブームは、それらに勝るとも劣らない規模となる予感がする。そこで、鶏清湯ラーメンを提供する都内の店舗の中で、特に推奨に値するものを2軒紹介したい。

今回は都心部ではなく、東京の西側と東側にある店を選出してみた。ちょうど夏休みのシーズンに当たる8月でもあり、多少の遠出となるがぜひ一度足を運んでいただきたい。必ずや、満足に値する1杯に出合えるに違いない。

鶏びあんSobaみやみや

<味噌ラーメンの人気店による第2の味。レア素材「烏骨鶏(うこっけい)」を駆使>

最初に紹介するのは「鶏びあんSobaみやみや」。

店舗の場所はJR八王子駅から徒歩10分弱。駅北口の歩行者専用道路「ユーロード」に沿って途中で左折。更に直進すると、間もなく同店が視界に飛び込んでくる。2019年6月11日にオープンしたばかりの新店だ。

同店の店主・吉宮氏は東中野の「みそや林檎堂」、都立家政の「食堂七彩」などの実力店で修業し、ラーメン作りのイロハを完璧に習得したラーメン界のサラブレッドといえる。

じっくりと腕を磨いた後、16年に味噌ラーメンを主力メニューに据えた「味噌ぶりnoodleみやみや」を立ち上げ独立。「鶏びあんSobaみやみや」は同氏が切り盛りするセカンドブランドだ。