2019/6/24

■ダイバーズウォッチも復刻系のクラシック顔を選べば大人の格を示せる

ただでさえ雨の日が多いのに、最近はゲリラ豪雨にも頻繁に見舞われる日本。デイリーウオッチとして防水性の高いダイバーズを狙うのは正解だろう。とはいえ、あまりスポーティーすぎるデザインはビジネス使いに適さない。そこでお薦めなのが、往年の傑作を復刻したダイバーズだ。クラシックなデザインはスーツとなじみがよく、休日には大人の風格を示すアクセントとしても機能してくれる。

チューダー
ブラックベイP01

ブラックベイ P01 70150 ケース:直径42mm、ステンレススチール、200m防水 駆動装置:機械式自動巻、パワーリザーブ約70時間 税別価格:38万7500円

ロレックスの兄弟ブランドであるチューダー。ロレックス譲りの防水性の高いオイスターケースを採用したダイバーズウオッチを長年手掛け、1950年代からは米国海軍に納入していたことでも知られる。そんなチューダーのミリタリーダイバーズの中でも極め付きのレアモデルが、67年に「コマンドー」というコードネームで開発がスタートしたモデルだ。12時位置の開閉式エンドリングで回転ベゼルを強固に固定するギミックで68年には特許出願までしていたが、大量生産するにはコストがかかりすぎたのか、なぜか実用に至らなかったのだ。新作の「ブラックベイP01」は、そんな幻のダイバーズを現代に復活させたもの。ユニークなベゼルロック機構や4時位置リューズなどオリジナルの特徴を忠実に再現しつつ、最新の自社製ムーブメント「Cal.MT5612」の搭載をはじめ、スペック面ははるかに向上している。2018年に正式に日本進出を果たして以降絶好調のチューダーだが、その人気にますます拍車をかける1本となりそうだ。

セイコー
プロスペックス 1970 メカニカルダイバーズ復刻デザイン

プロスペックス ダイバースキューバ 1970 メカニカルダイバーズ 復刻デザイン SBDX031 ケース:直径45mm、ステンレススチール、200m防水 駆動装置:機械式自動巻、パワーリザーブ約50時間 税別価格:45万円 2019年7月発売予定 世界限定2500本

1965年に日本で初めて本格的なダイバーズウオッチをリリースしたセイコー。その150メートルの防水性能を受け継ぎ、70年にデビューした2代目ダイバーズを復刻したのが「プロスペックス 1970メカニカルダイバーズ復刻デザイン」だ。径こそ若干大きくなったが、4時位置にリューズを配する近未来的な流線型フォルムはそのままで、いかにもタフなダイバーズといったたたずまいだ。じつはオリジナルは冒険家、植村直己氏が74~76年にかけて行った北極圏1万2000キロメートルの犬ゾリの旅に携行されたことでも有名。そういう誰かに語りたくなるエピソードも、今作の大きな魅力といえるだろう。

オメガ
シーマスター ダイバー300M マスタークロノメーター

シーマスター ダイバー300M オメガ コーアクシャル マスター クロノメーター 43.5MM  210.92.44.20.01.002 ケース:直径43.5mm、 ブラックセラミック、30 気圧防水 駆動装置:機械式自動巻、パワーリザーブ55時間 税別価格:87万円

ダイバーズウオッチを街使いすることが当たり前の今日だが、先鞭(せんべん)をつけたのはオメガの「シーマスター ダイバー300M」シリーズだろう。映画「007」で主人公のジェームス・ボンドが着用したこともあり、90年代はおしゃれダイバーズの代表格として人気を博した。誕生25周年にあたる2018年、初代からのアイコンであった文字盤の波模様を復活させつつ、外装もメカニズムも格段と進化した「シーマスター ダイバー300M マスタークロノメーター」コレクションへと生まれ変わったが、19年はそこにブラックセラミック製のケースとチタン製ケースバックを組み合わせた新作が加わった。伝統のデザインをクールかつリッチに磨き上げ、さらに抜群の装着感をかなえたダイバーズとして要チェックだ。

THE NIKKEI MAGAZINE 4月誕生!

Men's Fashionはこの4月、あらゆるビジネスパーソンに上質なライフスタイルを提案するメディア「THE NIKKEI MAGAZINE」に生まれ変わります。限定イベントなどを提供する会員組織「THE NIKKEI MAGAZINE CLUB」も発足します。先行登録はこちら