最近、新宿のラーメンシーンが熱い。2019年に入ってから毎月のように新店が誕生し、その中から行列ができる人気店にまでのし上がる店も、続々と登場している状況だ。
そこで、今回は新宿エリアで、私が自信を持ってオススメできる新進気鋭店を3軒ご紹介したい。
新宿はビジネスパーソンにもなじみ深いエリアだ。コラムに目を通していただき、気になった店があれば是非、足を運んでもらいたい。
ajitoism shinjuku base(あじといずむ しんじゅくべーす)
<超人気店の2号店。「ピザソバ」は唯一無二の存在感>
最初に紹介するのは「ajitoism shinjuku base」。今年4月、JR新宿駅西口から大久保方面へと続く「小滝橋通り」沿いにオープンした。同店は07年に大井町で創業し、瞬く間に全国区レベルの人気店にまで上り詰めた「ajitoism」(13年5月に店名を「ajito」から「ajitoism」へと変更)の2号店。
場所は西武新宿駅から徒歩3分程度。「小滝橋通り」の新宿・大久保間は数多くのラーメン店が軒を連ね、通称「ラーメンストリート」とも呼ばれる。その中でも、比較的西武新宿駅に近接したロケーションにある。

どちらかと言えば、駅から離れた隠れ家といった印象が強い1号店とは打って変わって、実に分かりやすい立地だ。1号店に入店する際には、数々のラーメン店を訪問してきた私でも多少の勇気が必要だったが、2号店は店舗も、横浜家系チェーン店「魂心家」の跡地。改装を加えているため外観はおしゃれだが、店舗構造は開放的で、客の訪問を拒む雰囲気はない。
同店では、「ピザソバ」「つけ麺ロッソ」「つけ麺ペペロッソ」など、1号店でもレギュラーメニューとして提供していた品々を提供する。同店の店主・三浦氏はラーメン店を開業する前に、イタリアンやフレンチの世界で研さんを重ねた異業種出身店主の重鎮的存在といえる。
「汁なしラーメン」というジャンルが市民権を得て、すっかりメジャーな存在になった今でもなお、唯一無二の存在感を放つ「ピザソバ」。ピザ、タコスのようなエスニックな味わいを醸し出しながらも、しっかりとラーメンとして成立している、まれな1杯なのだ。
ビジュアルだけを見て「これならパスタにした方が良いのでは?」と思われるかもしれない。だが、パスタでは味がまとまらず、中華そばを用いて初めて絶品になるようにチューニングされている。
「まさか」と思われる人は「百聞は一食に如かず」。是非足を運び、自分の舌で、「ピザソバ」の魅力を確かめてもらいたい。