ANAハワイ便 新設ファーストクラスの機内食を体験連載 ヒコーキに恋して ANAホノルル線機内食 後編

「機内食用に積み込む食器は、薄くて軽くて丈夫なもの。また、カートに積み込めないといけないので、重さやサイズに収納効率が求められるんです。外部のシェフとコラボをすると『こういう食器が使いたい』という希望が出る場合も多いのですが、事情を説明してご理解いただいています」

このように機内食はいろいろな決まりごとやクリアしなくてはいけない制約があるといいます。きっと普通のシェフが想像していないような制約もあるに違いありません。そこで、外部のレストランとコラボレーションする際にシェフはどんなことに驚くのか、佐々木さんに聞いてみました。答えは「ほぼすべてです(笑)」。

「例えば調理のタイミングですね。一般のレストランだったら『食事スタートの2時間前』といえば調理を始める時間かもしれませんが、機内食の場合は積み込みを始めるのが出発の2時間くらい前なんです。そのための準備は出発の4~5時間前から始めます。準備といっても調理ではなく、積み込みの準備です。『調理は前日に空港近くにある工場で行います』というと、シェフの方は『そう言われれば、そうですよね』と(笑)」

機内食づくりの難しさを担当シェフに聞いたところ、「家庭で前日に作った料理を、一回冷蔵庫に入れて翌日に食べることを想像していただけると、その困難さがおわかりいただけるかと思います」とのこと。ううう、それは劇的に絶対的に難しいです。そんなの無理です。わかります、伝わりました、脱帽です。機内食ってすごい。

ファーストクラスの食事時間は「食べたいとき」

テーブルに運ばれてきたのはメインディッシュの一つ「仔牛(こうし)のホホ肉の煮込み、フォアグラとユーコンポテトのピューレ」。この盛りつけがすてきなお料理も「機内食ならではのルール」に基づいて考えられた一品なんだそうです。

仔牛のホホ肉の煮込み、フォアグラとユーコンポテトのピューレ
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