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ホンネの就活ツッコミ論

ジコチュー就活気づいてる? 質問には忠実に答えよう ホンネの就活ツッコミ論(102)

石渡嶺司 大学ジャーナリスト

2019/5/10

写真はイメージ=PIXTA

2020年卒就活は、既に内々定を獲得したり、最終選考まで進んだ学生がいたりするなど、一つの佳境を迎えつつあります。一方で、選考序盤で落ち続けてしまう学生もいます。序盤で落ちる典型的な理由が「志望業界が偏っている」「有名企業ばかりを狙っている」といったものです。

ところが、これ以外にも見過ごしがちな点があります。それが自分勝手さ、いわゆるジコチューです。極端に自己中心的とかわがままというほどではなく、「プチジコチュー」とでもいいましょうか。売り手市場が続く中で、そのような学生が目立ってしまっています。ほんの少しのジコチューが実は序盤の選考で大きな差を生んでしまっているのです。

■高校時代の話を書くとNG?

序盤の選考に落ち続ける就活生は例年います。就活生からすれば、なぜ自分が落ちたか納得できませんね。男子学生のA君もその一人です。

「僕を落とすなんてこの企業の、ひいては国家の損失ですよ」とA君。おお、大きく出たねえ。そこで、エントリーシートを見せてもらうと、落ちた理由が一発で分かりました。

「学生時代に頑張ったこと」で書いていたのは、高校の部活ネタ。「あなたの自己PR」には、大学のアルバイトネタを出しています。

「A君ねえ、どちらもいい話なんだけど、これ逆なんだよなあ」

「え?」といぶかるA君。

エントリーシートは、自己PRの時期については明確に指定していませんでした。となると、例えば高校時代の部活を記しても特に問題はないのです。一方、「学生時代に頑張ったこと」は「学生時代」と時期を指定しています。これは大学の話を書かないとアウトです。

A君は「そんな話、初めて聞きました」と納得いかない様子。「だって、大学時代、そこまで頑張ったこともないですし。アルバイトの話は自己PRで書いてしまいました。ちょっとくらい、高校の話を書いてもいいじゃないですか」

■学生の「ちょっと」が企業にとっては大問題

このA君に限らず、エントリーシートの設問を無視する学生はみな、口をそろえて「ちょっとくらいいいじゃないか」と言います。

もし、企業が指定したエントリーシートの設問が「人生でこれまでに頑張ったこと」であれば、高校時代の話を書いても大丈夫です。しかし、お題で「学生時代」と限定しているようであれば、あくまでも大学時代の話を書かないと、企業が指定した設問を無視したことになります。

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