「裸が命」の小島よしお 常に持ち歩く2つのモノとは

「07年とか08年のめまぐるしい日々に、ゴールデンタイムのレギュラーをやらせてもらって、まわりのすごさと自分の力の無さを痛感したんです。『このままじゃマズイ、いつか仕事がなくなる』という危機感から、読みあさったのがセルフブランディングの本でした。おかげで自分の得意なところを伸ばしたほうがいいと思うようになり、『自分の武器は何だろう』と考えるきっかけにもなりました。

当時の仕事で多かったのはクイズなどの学力系、筋肉系、そして子ども向けの番組の3つ。だからそれらを伸ばしていこうと考えたんです。クイズ系のために勉強して、筋肉系のために筋肉を鍛え直す。子ども向けにはネタを考えてライブを開く。

とはいえ、最初は誰も俺が子ども向けライブをやっているなんて知らないですからね。知り合いの保育園を回って、ネタをやって、ビラを配らせてもらったりもしました」

子ども向けのライブを始めたのは、自分の武器は何か考えた結果だという

そうして始めたライブが評判となり、子ども向けの歌のCDや絵本なども発売。今では以前にも増して子どもたちの人気者となっている。

「子どもをターゲットにして良かったのは、常に刺激をもらえること。子どもは厳しいんですよ。飽きたら席を離れて、どっか行っちゃう(笑)。集中力が短い分、常に全力投球で良い球を放らないといけない。

それから、自分も無理なく楽しめるのがいいですね。俺自身、昔から落ち着きがないと言われてきましたし、カンチョーみたいな遊びも好きだし、子どもと波長が合う(笑)。『ビジネス的にいいから』だけでやっていると、やっぱりどこかに無理が出てくるんじゃないかな。自分の場合は、本当に子どもと話したりするのが好きなので合っているのかなと思います。

これから力を入れたいのは、体を動かすイベントです。今の子どもは体を動かさないので、昔と比べると運動神経が悪くなっている気がするんですよ。それで去年、運動会みたいなイベントをやってみたんですが、『ウチの子が全力疾走する姿を初めて見た』という親御さんもいて。そういう機会を全国に広げていきたいです。

健康は大事ですよ。それがないとライブも楽しめないし。だからネタも、子どもたちが声を出せるものを考えたり、食育につながる野菜の歌を歌ったり、元気になれるものを心がけています。

健康が大事なのは俺も同じです。今回、11年ぶりにしんちゃんの映画に出たわけですけど、しんちゃんは全然変わっていなかった(笑)。でも、こっちはそうはいきませんからね。俺の芸は体が資本で裸が命。食事と運動に気を使って、ガーミンやビースティ・ボールのようなモノを取り入れながら、若さを保てるように頑張っていかないと」

「いつの時代も、子どもはいる。幼稚園から小学生ぐらいまでに刺さるようなコンテンツを、常に提供し続けられたらいいなと思います」
小島よしお
1980年沖縄県生まれ、千葉県育ち。早稲田大学在学中にコントグループ「WAGE」でデビュー。2006年よりピン芸人として活動。07年に「そんなの関係ねぇ!」でブレークし、「ユーキャン新語・流行語大賞」のトップ10に選ばれる。11年より子ども向けライブを開催。16年にキッズアルバム「よしおのうた」をリリースし、書籍「小島よしお先生のやってみ体操」を出版。17年には育児書の「キッズのココロわしづかみ術」、18年には絵本「ぱちょーん」を発売した。

『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン~失われたひろし~』

5歳の息子・しんのすけと、赤ちゃんのひまわり、愛犬・シロと幸せに暮らす野原ひろしとみさえ。ある日、激安ツアーを発見し、家族みんなでオーストラリアの秘境グレートババァブリーフ島へ今さら初の新婚旅行に行くことに。しかし到着後、ひろしはひょんなことから「お宝の鍵」となってしまい、現地の仮面族にさらわれてしまう。そんなひろしを取り戻すため、奮闘する野原一家。そして現れる世界中のトレジャーハンターたち。野原家は無事に春日部の家へ帰れるのか。原作・臼井儀人(らくだ社) 監督・橋本昌和 声の出演・小林由美子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみ 声の特別出演・木南晴夏、小島よしお、ぺこ・りゅうちぇる 4月19日(金)より全国ロードショー

(文 泊貴洋、写真 藤本和史)

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