グルメクラブ powered by 大人のレストランガイド

話題のこの店この味

焼肉トラジが日本流ステーキハウス 黒船米国式に挑戦

2019/3/31

ロブスターのビスクは大きめの皿で提供

高級フレンチでは肩肘が張ってしまうが、適度にカジュアルでいながらシックなインテリアの中で、質の高いサービスを受けられるのがステーキハウスの魅力といえる。

コースメニューもあり、「EBISU COURSE」は前菜、スープ、ステーキとサイドディッシュ、デザート、コーヒーまたは紅茶で1万円(税別)。ステーキは「カルテット」または「プライムステーキ」から選べる。また、シーフードプラッター付きの「NEW YORK COURSE」は5000円の追加料金が必要。総額1万5000円は高級フレンチに近い価格設定だが、かなりのボリュームがあり、フレンチとは違う客層がターゲットになりそうだ。

ソムリエが常駐し、米国産のものを中心にワインの品ぞろえも豊富。ペアリングはスタンダードがコース料金にプラス6500円、プレミアムがプラス9000円となる。

「特徴としては部位にあわせた提案をしている。たとえば同じ肉でもサーロインとヒレでは別のワインにするなど」と梅松ジェネラルマネージャーは説明する。

レアに見えるがベイクドタイプのチーズケーキ

デザートを充実させたのも特徴だ。「ティーズチーズケーキ」(1500円、税別)はやわらかく、一瞬レアチーズケーキと思わせるが、実際は焼き上げて作っている。盛りつけもイタリアンやフレンチのコースのように彩りが鮮やかで、季節のフルーツが飾られる。だが、しっかりとした分量があり、ニューヨークスタイルを感じさせる。

日本の焼肉店は独自の進化を遂げた肉食の文化といえる。そこにやってきた黒船が高級感のあるニューヨークスタイルのステーキハウスだ。トラジとしては、そのまま米国式を受け入れるわけではなく、肉の部位ごとに提供したり、オリジナルで3種類のソースを開発したりと、日本らしさにこだわっている姿勢が見受けられる。焼き肉文化と同じように、日本独自のステーキハウスへの進化が始まるきっかけとなる店かもしれない。

(ライター 寺尾豊)


グルメクラブ 新着記事

ALL CHANNEL