
――『泣かせてくれよ』を聴いたときの印象は。
金田 聴けば聴くほど心にしみるなと。スナックで歌いたい感じ。
ゆりやん MVを見てくれた先輩から「めっちゃいい曲やな」って言ってもらえました。
金田 MVの撮影がまた大変だったんですよ。夜中だったしおじさんばかりだから、すごい疲労感。
ゆりやん 私は同期のガンバレルーヤとおばたのお兄さんと一緒に、ケータリングのジュースを1人4、5杯いろんな味を楽しんで、全然しんどくなかったです。
金田 若手とおじさんとに、はっきり分かれたね。
ゆりやん 金田さんやシャンプーハットのこいでさんたちのパート、渋い感じでカッコ良かったです。だけどみなさん下向いて、1コも歌ってなかった(笑)。
金田 振り付けに精一杯で。乃木坂先輩や欅坂先輩に聞くところによると、直前に振り付けが変わるのはよくあるらしいけど、本当に何回も変わるから。楽屋ではみんなへこたれて(笑)。
ゆりやん それがむしろ、いい哀愁になってました(笑)。いつもだったら「右足、左足」みたいな感じで覚えるのが、TAKAHIROさんの振り付け指導では「ここでは酔っぱらってください」とか、感情とかも含めて説明していただいて、すごく勉強になりました。
■坂道ファンに認めてもらえるように
――坂道ファンからはアンチも多いと聞きますが。
金田 これは仕方がない。僕も、ももいろクローバーZが好きだからファン心理は分かります。だから、認めてもらえるような頑張りを見せたいです。ぜひ、握手会に来てください。メンタルは強いんで。普通は握手会ってパーテーションで仕切られていて、どのくらいの方が来ているかって、メンバーは分からないらしいの。吉本坂は全部外されてるんだって(笑)。
ゆりやん 「全然おらんやん!」って言ってもらえたら助かります。
金田 人気がない、すべる…。芸人は全部笑いにできるっていう強みはありますね。
ゆりやん 46パターン出るCDも、自分のが1枚も売れなくても「ゼロ枚やって~」「泣きたいわこっちが」ってネタにできますし。どんなことがあっても、プラスにしていきたいと思ってます。
金田 いつかは受け入れていただけるように。新人としてイチから取り組みます。
(ライター 内藤悦子)
[日経エンタテインメント! 2019年2月号の記事を再構成]