『アルキメデスの大戦』 第二次世界大戦時、数学者・櫂直(菅田将暉)は海軍主計少佐として戦艦建造計画を阻止しようと奮闘する。浜辺は櫂直に思いを寄せる社長令嬢・鏡子を演じる(7月26日公開/東宝配給)(C)2019映画「アルキメデスの大戦」製作委員会

19年の挑戦は、これだけではない。7月26日には、第二次世界大戦開戦前夜を描く『アルキメデスの大戦』が公開。三田紀房原作の同名コミックをヒットメーカー山崎貴監督が映画化する大作だ。主演は菅田将暉、共演に舘ひろし、笑福亭鶴瓶らベテラン俳優が多数そろうなか、浜辺は尾崎鏡子役を演じる。また、「第18回本格ミステリ大賞」を受賞した話題の小説『屍人荘の殺人』の映画化作品にて、ヒロイン・剣崎比留子を演じることも決定。神木隆之介、中村倫也ら、旬の俳優陣と共演する。

「時代劇は経験があるのですが、『アルキメデスの大戦』のような第二次世界大戦という昭和初期の日本が舞台の作品は初めてです。所作や言葉遣いもまったく違って、例えば、『父上』と呼ぶセリフが多かったんですけれど、どうしても『お父様』と言ってしまったり(笑)。

大ベテランの方ばかりだったので、共演者のお名前を聞いて、焦りましたね(笑)。名前を聞いただけで緊張したのは初めてです。他の登場人物の皆さんは戦争のなかでこの世がどうなっていくかを案じる役なのですが、私は一般人の役で、どちらかというとお客様の目線に近い役柄です。年相応に、その目線が伝わるといいなと演じました。

憧れの探偵役にも挑戦

(写真:中川容邦)

『屍人荘の殺人』は、出演が決まる前から読んでいた大好きな作品だったんです。それに、ミステリーはずっとやってみたいと思っていた上に、憧れの探偵役。女性の探偵役って、少ないじゃないですか。そんな機会をいただいたと分かったときは、すごくうれしかったですね。ただ、私が演じる剣崎比留子は聡明な謎解きをする役で、セリフの量がものすごく多くて。台本で何ページにもわたる長ゼリフがあったので、かなり気を引き締めて頑張りました」

プライベートでは2月に高校を卒業し、今後は俳優業に専念するという。学生生活との二足のわらじを脱いでからは、どんなことにチャレンジしていきたいと思っているのだろうか。

「卒業すると時間に余裕ができるので、これまでやってみたかった外国語の勉強や着付けを習ってみたいです。海外のお仕事も積極的にされている事務所の先輩である長澤まさみさんなどを見習って、女優として幅広い経験をするには語学は必要だと思います。和装に興味を持ったきっかけは、20歳の成人式のために、祖母が振り袖を贈ってくれたこと(笑)。自分で着られたらと思うし、普段から着物を着ていれば、洋装とは違う所作も身についてお仕事でも役立つと思うんです。あと、私が所属している事務所は着物が似合う先輩が多いんですよね。毎年、東宝が作っているカレンダーがあるのですが、そのなかでいつか着物姿で登場できたらうれしいですね(笑)。

高校を卒業すると、制服ともお別れになってしまいます。ずっと『早く卒業したい。もっと大人の役を演じたい』と思ってきたのですが、いろんな現場で『制服の役は、着られるうちに、挑戦したほうが良いよ』と言われることが多くて、確かにそうだな、と思い始めているんです。『センセイ君主』は少女マンガ原作の学園モノですがコメディ色が濃い作品だったので、18歳のうちに純粋な青春映画にも挑戦してみたい、という気持ちも生まれています」

(ライター よしひろまさみち)

[日経エンタテインメント! 2019年2月号の記事を再構成]