次世代アイドル「神使轟く、激情の如く」 激しく進撃
本格志向の次世代アイドル(3)
結成から1年足らずで青年コミック誌のグラビアをメンバーが相次ぎ飾った女性7人組「神使轟く、激情の如く。(しんしとどろく、げきじょうのごとく)」。中心メンバーの生牡蠣いもこさんが大半の作詞を手がける楽曲は曲調が目まぐるしく変わり、時には絶叫するMCなどアイドルらしからぬ激しいパフォーマンスが話題を集めている。
「この想いと最高のスマイルを特別二人だけのチェキに詰め込んでプレゼントするの」「期待しすぎないで、僕は自己肯定失調」――。生牡蠣さんの詩には、アイドルとして活動する中でのファンへの気持ちや等身大の不安が詰め込まれている。リーダーの実久里ことのさんは「いもこが見てきた私たち自身のことが歌詞になっていて、思いを伝えやすい」。ファンのみっきーさん(ハンドルネーム、40代)も「歌詞に共感できる」と話す。
「自分に自信がない」とメンバーの涙染あまねさんが語るように、7人はキラキラかわいらしいアイドルのイメージとは遠い。それでも等身大の歌詞や全力投球のステージが、"神激"ファンを増やしている。デビューするまで家に引きこもり、夢もなく全然楽しくなかったという生牡蠣さんは「やっと人生始まった感がある」。2019年も神激の進撃は続く。
[日経MJ2019年1月4日付]
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