部署内の打ち上げ、大切なパートナーとのディナー、得意先との会合とちょっとした夜のイベントが目白押しという人も多いだろう。そんな場に無地タイやレジメンタイといったいかにもビジネス然としたタイを締めていくのは無粋。むやみにテンションを上げる必要はないけれど、さりげなくその場に華やぎを添えるようなタイをセレクトしたい。
胸元にさりげなく華やぎを注入
プリント柄タイ
10m先から目に飛び込んでくるようなあからさまなVゾーンコーデは無粋。1mの距離で初めてその人のセンスの良さが窺える。そんな控えめなバランスが好感度を高めるのだ。
そこでおすすめなのが、花小紋やペイズリー、ドットなどの柄をプリントで軽やかに表現したタイ。
ややスモーキィな色調を選べばヴィンテージなニュアンスも生じ、仕事で胸元を程よく粋に演出したい時にも効く。
1. ATTO VANNUCCI/アット ヴァンヌッチ
ボルドーに雪が降るようにドットをランダムに配したシルクプリントタイ。芯地なしの7つ折り仕様ゆえ、剣先にスカーフのように柔らかな動きが出るのもよい。締めやすいよう薄い芯地入り。剣先幅8.5cm。 3万円(レガーレ)
2. PAUL STUART/ポール・スチュアート
英国の工房でハンドメイドしたタイ。グリーンに鮮やかなオレンジペイズリーを配したが、全体にパウダリーな色合いゆえ、柔らかな印象に仕上がる。シルク100%。剣先幅8cm。 2万1000円(ポール・スチュアート 青山店)
3. KITON/キートン
しっかりした締め心地の4つ折りタイ。オレンジにカラフルな花小紋をちりばめて一見ファンシーだが、極上のシルク生地や職人の丁寧な仕立てにより、格調高く締められる。剣先幅8.5cm。 2万9000円(ストラスブルゴ)
4. STEFANO BIGI/ステファノ ビジ
浅めのネイビーに大柄な花小紋をあしらい、クラシックながら華やいだ印象。40オンスと厚手なツイル地ゆえ、秋冬素材の服と抜群の相性を見せてくれる。シルク100%。剣先幅8cm。 1万6000円(バインド ピーアール)
5. ERRICO FORMICOLA/エリコ フォルミコラ
今回集めた中で唯一のウール100%。その柔らかな風合いとプリントによるペイズリーがマッチし、ビビッドな赤ながらも胸元での印象は柔らか。ディンプルも綺麗に出る。剣先幅8cm。 1万4000円(エストネーション)
6. JOHN COMFORT/ジョン コンフォート
幾何学柄の生地は英国製の50オンスツイル。通常ツイルは45度の角度で織るが、こちらは43度に設定。これは締めたときの美しいドレープを表現するための工夫だ。剣先幅8cm。 1万4000円(フェアファクスコレクティブ)