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女子アイドル転換期 グループの顔が卒業する理由

日経エンタテインメント!

2018/12/5

「卒業や解散によりアイドルシーンの終わりを危惧する声もありますが、一方でメンバーやグループの入れ替わりによる新陳代謝があるからこそ“元気なカルチャー”であり続けられるとも言えます。多くのグループが活動し続けている限りはファンも一定の熱量を維持し続けられるし、新しいグループの登場によって新たなファン層が生まれることもある」(菊竹氏)

実際、今年のTIFでは来場客に変化が見られたという。「来場者数はほぼ昨年並みですが、10代後半~20代前半の若年層が伸びました。女性も昨年に比べて7~8%増えています。対称的に減ったのは30代」(菊竹氏)と言うように、ファン層の若返りが顕著に表れた年だったそうだ。

リストは2018年9月15日までの発表に基づく。「年齢」は10月4日時点。「卒業後の活動/解散に関するコメント」のうち、9月に解散したばかりのPASSPO☆とベイビーレイズJAPANは公式サイトの解散発表コメントを抜粋

■卒業・解散は活性化の面も

前述の橋元氏によれば、10代20代の観客が増えているのは、8月25~26日に横浜アリーナで開催した「@JAM EXPO」も同様とのこと。ただし、新しいグループの出現がシーンを活性化しているという手応えは感じつつも、個々の活動の規模が縮小しているのを危惧していると話す。

「数年前からワンマンで万単位の集客が可能な会場を目指すグループが少なくなった印象があります。かつての試金石は日本武道館でしたが、最近は『Zeppが目標』と公言するグループが少なくありません。直近でも、アリーナに進出した新顔は欅坂46とBiSHくらい。グループのスタイルが多様化し、ファンのニーズが細分化する現状を超えられる存在が出てくるかが課題ですね」(橋元氏)

卒業・解散は他のアイドルにとっては、ファンの受け皿となる機会でもある。この卒業・解散ラッシュは、女子アイドルの勢力図を変える可能性を秘めていそうだ。

(ライター カネコシュウヘイ)

[日経エンタテインメント! 2018年11月号の記事を再構成]

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