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04 Limited Sazabys、バンド結成10年 攻め続ける

2018/11/28

2008年に名古屋で結成した4人組ロックバンド「04 Limited Sazabys」。15年にメジャーデビューを果たし、昨年は念願だった日本武道館公演を実現。結成10周年の今年は東名阪のアリーナツアーを開催し、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にも初出演するなど、勢いに乗っている。

04 Limited Sazabys メンバーは左からRYU―TA(ギター&コーラス)、KOUHEI(ドラム&コーラス)、GEN(ボーカル&ベース)、HIROKAZ(ギター)

彼らの楽曲の特徴は、スピード感あふれるキャッチーなメロディーだ。そこにボーカルGENのハイトーンボイスが絶妙に絡み、勢いと切なさのある唯一無二のサウンドを生み出している。GENは自身の声を、「お母さんの帰りを家で待つ、鍵っ子のような哀愁があるといわれます」と笑いながら話す。

ニューアルバム『SOIL』について、作詞作曲も手掛けるGENは「守りに入らず、アグレッシブな1枚にしよう」とメンバー同士で話し合ったと振り返る。前作『eureka』は「どこかいい子ぶった上品な感じの楽曲が多かった」(GEN、以下同)からだ。

新アルバムの『SOIL』はドラマ主題歌の応援ソング『My HERO』や、代表曲の1つとなった『Squall』など全12曲を収録(コロムビア/通常盤2700円・税別、発売中)

今作では初期衝動や本音の感情など、聴いた人たちをいい意味で裏切ることを意識した。

1曲目は過去の自分に向けて「元気かい?」と問い掛ける全英語詞の『message』。「僕らはもともと英語詞の曲を歌っていたんですが、全英語詞の曲を収録するのは約3年ぶり。ファンが『もう歌わないのかな?』と思い始めたところにぶつけたかった」

『Galapagos』はイントロからラストまで一気に駆け抜ける高速ナンバーに仕上げた。「僕らのライブの迫力や一体感といった雰囲気を、うまく音源に落とし込むことができました」と手応えを語る。

そしてリード曲であるエイトビートのストレートなロックナンバー『Milestone』で歌うテーマは、現状抱いている不安や葛藤といったリアルな感情だ。「昔からの夢がどんどんかない始めて、今はすごく幸せなんです。ただ悩むことも増えてきて。夢を手に入れた代償のような気持ちについても、嘘偽りなく伝えたかったんです」

敬愛するHi・STANDARD主催の音楽フェス「AIR JAM2018」(9月9日開催)ではトリ前を務めたが、危機感を感じることもあるという。「ハイスタのような先輩バンドが第一線で活躍し続けているからこそ、WANIMAなどの同世代バンドと世代交代を進めたい気持ちは強いです」

10月末から開催するツアーは、全国のライブハウスを回る。「アイドルやダンスグループが人気ですが、バンドが一番かっこいいと思っていて。僕が昔ライブハウスで衝撃を受けてバンドを始めたような感覚を、今の若い子たちにも伝えていきたい」と志は高い。

(「日経エンタテインメント!」11月号の記事を再構成 文/中桐基善)

[日経MJ2018年11月16日付]

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