MONO TRENDY

私のモノ語り

布袋寅泰 眼鏡も音楽も自分らしい未来を追求

2018/9/14

布袋寅泰さん。現在は英ロンドン在住

 伝説のバンド、BOØWYのギタリストとしてキャリアをスタートした布袋寅泰さん。現在は拠点を英国ロンドンに置き、国内外で精力的に活動を続ける。そんな布袋さんが持参したこだわりのものは「メガネ」。そこにも、布袋寅泰の流儀が貫かれている。キャリアを重ねながらも新しい技術やアイデアを柔軟に取り入れつつ、自分らしく歩み続ける彼の言葉は柔らかいが、とても示唆に富んでいた。

◇  ◇  ◇

 「数年前に欧州でライブツアーをしていたとき巡り合ったのが、クボラム(KUBORAUM)のメガネです。一つは4年ほど前、もう一つは昨年手に入れて、日常的に愛用しています。

布袋さんが愛用しているというクボラムのメガネ
クボラムのロゴもやや武骨なデザイン

 ベルリンを拠点にアイウエアを展開しているブランドで、アートにあふれた面白い街・ベルリンらしいデザインだと思います。実用性だけを取るなら、もっと軽くて機能的なものもあるだろうけど、性分なのか人と違うものが欲しくなる(笑)。ロックに衝撃を受けた若い頃から今に至るまで、オリジナリティーを求め続けているんです。メガネは顔の一部になるので、それも表現だと捉える。ならば、利便性だけで選びたくない。ちょっと風変わりだけど、奇抜ではなく、エレガント。それらを兼ね備えたこのメガネが僕にはフィットしているなと直感しました。

 そもそも、シンプルだけど少し未来派、フューチャーリズムを感じさせるデザインが好きなんですよ。僕の代名詞のようなギターも白と黒のペイントで、どこか通じるものがあるような……。ものに執着しないたちですが、あのギターは19歳でデザインし、使い続けてきたもの。長い間、時間を共にすると愛着はわきますね。ロンドンの街では、アンティークや古い建物への愛情が深い。僕もそういう考え方に魅力を感じます」

■8年ぶりに「北斗の拳」とコラボ

 2018年9月19日発売の新曲「202X」は8年ぶりに漫画「北斗の拳」とコラボした作品だ。

「北斗の拳」とコラボした作品を8年ぶりに発売する

 「漫画の『北斗の拳』が連載スタートから35周年を迎えるので、そのテーマソングを書いてほしいとオファーをいただきました。僕がBOØWYとしてキャリアをスタートしてから間もなく漫画の連載が始まったことや、原作者のお一人である原哲夫先生は僕と同い年でもあり、『北斗の拳』に出てくるケンシロウやラオウは古い友のように感じています(笑)。

 同作品とは2010年、8年前にも一度コラボしています。そのときの曲『STIIL ALIVE』は、漫画の主人公であるケンシロウの視点で描こうと決め、作詞家の森雪之丞さんと苦しみながらも良いものを作り上げることができました。僕の作品では、映画や欧州サッカー連盟の入場曲に使用された『BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY』が海外で最も知名度が高いと思いきや、国によっては『STIIL ALIVE』の方がダウンロード数が上回っていることも。『北斗の拳』ファンの熱量の高さや、訴求力のすごさを改めて思い知りましたね。

 『北斗の拳』は僕にとっても大切な作品だからこそ、依頼はうれしかったし、と同時にプレッシャーもありました。今回は、雪之丞さんと物語のもう一人の主役と言っていいラオウの言葉『我が生涯に一片の悔い無し』をヒントにしようと話し合いました。ラオウは兄としてケンシロウを見守りながらも己の性も受け止め、生き抜く決意をしていると思うんです。そこにスケールの大きさや力強さ、そしてはかなさを感じますね。

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