菊地凛子 米国ドラマの現場で求められるのは瞬発力

日経エンタテインメント!

西部劇の世界を再現したテーマパークを舞台に、人間そっくりのアンドロイドの反乱を描く海外ドラマの大作『ウエストワールド』(日本ではスターチャンネルで放送中)。シーズン2では、日本の江戸時代を再現した「ショーグン・ワールド」が登場。真田広之、菊地凛子、祐真キキら日本人俳優が出演して話題を呼んでいる。芸妓(げいぎ)のアカネ役に抜てきされた菊地凛子に、映画並みのスケールで展開される米国ドラマの撮影現場の様子を聞いた。

菊地凛子 1981年生まれ。映画『バベル』(2006年)で第79回アカデミー助演女優賞にノミネートされ、国際派女優として注目を浴びる。映画『パシフィック・リム』(13年)など海外作品に多く出演している。衣装協力:シャネル

『スター・ウォーズ / フォースの覚醒』の監督J・J・エイブラムズと、『ダークナイト』『インターステラー』などのヒット映画で脚本を担当したジョナサン・ノーランが組み、1シーズンあたり100億円という製作費を投じた全米HBO局の超大作ドラマ『ウエストワールド』。西部劇の世界を再現した未来のテーマパークで、ホストと呼ばれるアンドロイドは入場客(ゲスト)をもてなすが、一部のホストが暴走を繰り広げる。

4月から全米放送が始まったシーズン2の第5、6話では、江戸時代の日本を再現したテーマパーク「ショーグン・ワールド」が登場。そこでアンドロイドの芸妓アカネ役を演じたのが菊地凛子だ。映画『バベル』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされて注目を浴び、映画『パシフィック・リム』も世界的にヒットした国際派女優だ。

真田広之が見せた責任感

2話だけの撮影にあたり1カ月半もアメリカに滞在したという菊地。まずは、大きな日本家屋がたくさん並ぶ、江戸時代の日本を再現した巨大セットに驚かされたという。「西部劇を模したテーマパーク『ウエストワールド』と対をなすようにデザインされていました。西部の町と同じ長さの街並みで、家屋の中まできちんと作り込んでありました。『(江戸時代を描く)他の作品でも使える』と思いましたね(笑)。黒澤明監督の映画に影響を受けたそうですが、ドラマならではのオリジナリティーも重視したそうです。(製作総指揮の)リサ(・ジョイ)は、セットはまだ壊さないと言っていました」

『ウエストワールド』シーズン2 スターチャンネル3で8月6日より毎週月曜22時ほか二カ国語版が放送スタート。第5話は9月3日、第6話は9月10日に放送 (c)2018 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO(R)and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.

ショーグン・ワールドでのエピソードには、真田広之、祐真キキ、TAOら豪華な顔ぶれの日本人俳優陣も出演。「昔の日本人の所作などを相談し合いながら演じることができて、安心できる環境でした。やはり真田さんはすごいです。日本の俳優としての責任感がとても強く、出演されていないシーンも収録現場に来て、セットや小道具などの描写がおかしくないか、チェックしていました。また(メイヴ役の)タンディ・ニュートンは日本語の台詞を覚えるのに苦戦していましたが、彼女も真田さんからアドバイスを受けて『真田さんは素晴らしい。ハンサムだし』と絶賛していました(笑)」

エンタメ!連載記事一覧