好きな芸人、サンドウィッチマン初の1位 さんま陥落好きな芸人 嫌いな芸人 2018

日経エンタテインメント!

全国の男女1000人を対象に、「一番好きな芸人」「一番嫌いな芸人」「この1年で最もブレイクしたと思う芸人」「これから1年で消えると思う芸人」を世論調査。15回目となる今回は、大きな変動が見られた。

「好きな芸人」1位は過去14回すべて1位だった明石家さんまがついに首位陥落し、サンドウィッチマンが初の1位に。また、NON STYLE、ロバート秋山、みやぞん、小籔千豊、千鳥ノブ、ミキらが初登場。さんま・たけし・タモリの「お笑いBIG3」が根強い支持を見せた一方で、ナイツが大きく順位を上げるなど、世代交代が着々と進んでいることが分かる。

調査開始以来、15回目にして初めて明石家さんまが「好きな芸人」トップから2位に後退。わずか1票差ながら、サンドウィッチマンが1位の座に輝いた。得票数は昨年の36票から104票と約3倍に。さんまも92票から103票に伸ばしたが、サンドウィッチマンの猛追をかわせなかった。

サンドウィッチマンが「好き」に選ばれた理由は「ネタが面白いから」(91%)が最多。世代・性別のカテゴリーでは、男女共に25~34歳、35~44歳でトップ。しかし熟年層でのさんま人気は根強く、45~54歳のカテゴリーでは男女共にさんまが1位だった。

サンドウィッチマンに対する自由意見では「漫才でもコントでも考え抜いたネタだとよく分かる」(39歳男性)など、ネタを絶賛する声が多数だが、「笑いやキャラクターの面で、お茶の間で安心して見ていられる」(31歳女性)など、トーク力や人柄について触れる回答も目立った。

数値は、その理由を選んだ割合(複数回答可)。「全体平均」は回答者全員(1000人)の平均値。

ネタの面白さもさることながら、2人の変わらない地元愛やコンビ愛も共感を高めている。時間がたてばたつほど意味が大きくなるこうした要素に加え、この1年ではお笑いファン以外へのアプローチも見られた。ビジネスシーンに漫才のワザを応用する『漫才先生』(Eテレ)はその1つで、2017年9月の放送後はネットを中心に大きな反響を見せた。コンビに密着する番組も目立ち、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「相方大好き芸人」では、様々なエピソードを通じて2人の相思相愛ぶりがより強くクローズアップされている。

2位のさんまは「キャラクターが好きだから」(76%)が最多理由とこれまでと変わらないが、17年1位だった35~44歳の支持が男女共にサンドウィッチマンに流れたことが結果に影響したと思われる。

さんまは17年、約29年ぶりにニッポン放送でメイン番組を担当。自由奔放なトークが好評を博し、現在第4弾まで放送されている。活躍の一方で、不運な出来事も。Netflixで自身が企画・プロデュースしたドラマ『Jimmy~アホみたいなホンマの話~』が昨夏配信される予定だったが、さんま役の小出恵介が不祥事により無期限活動停止したことで配信が中止。同作は再撮影され、18年7月から配信が始まっている。相変わらず動きがあるたび話題になるだけに、首位復活の可能性は高い。

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初登場組はクセが強いキャラ