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津田大介のMONOサーチ

超小型ゲーミングPC モバイル端末の新しい選択肢に 津田大介が注目するPC「GPD WIN2」(上)

2018/7/30

GPD WIN2は、ゲーム以外にもや動画閲覧やビジネスなど様々な用途に便利だと津田氏は話す

ジャーナリストの津田大介氏が気になるモノやサービスに迫る本連載。今回は、中国・深センのGPD社が開発したWindowsゲームがプレーできるポータブルゲームPC「GPD WIN2」を試した。6.0インチのコンパクトなサイズだが基本性能は高く、ゲーム以外の可能性も感じさせる一台だった。

■Windowsゲームが遊べるポータブル

GPD WIN2は、6.0インチの小型マシンにWindows 10を搭載している。今回、試用機を借りた天空での発売価格は税別7万9800円

GPD WIN2は、Windows 10を搭載したポータブルゲーミングPC機だ。2016年に発売され「場所を問わずにWindowsゲームがプレーできる」と話題を呼んだ「GPD WIN」の2代目にあたる。

2つ折りになっている本体を開くと、ジョイスティックや十字キーなど本格的にゲームが楽しめるゲームパッド類と小型のキーボードが現れる。見た目はノートPCというより、「ニンテンドー 3DS」に近い。驚いたのはその質感だ。思っていた以上にしっかりと作られていて、高級感があった。

キーボードの上部にはゲームパッドが搭載されている

初代のGPD WINとの大きな違いは処理性能だ。CPUにより高性能な「Core m3-7Y30」に変更し、ストレージにはSSDを採用することで高速化を実現している。試しに「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION PLAYABLE DEMO」をプレーしてみたが、快適にプレーできた。

本体のサイズが小さい分、ゲームパッドの操作は少し窮屈に感じたが、慣れてくれば問題なく使えそうだ。バッテリー駆動時間は6時間。外出先でゲームをするだけなら十分な長さだろう。

液晶モニターはスマートフォン(スマホ)より大きい6.0インチ。スポーツ中継などで引いたカメラがとらえた細かいプレーも、画面に目をこらす必要がなく、十分楽しめた。本体背面にはMicro HDMI出力端子が搭載されているので、テレビやモニターの大画面に映すこともできる。

残念だったのは、タブレットやノートPCのLTEモデルのように、SIMカードを挿すことはできない点だ。外出先でインターネットに接続するには、ポケットWi-FiやフリーWi-Fi、テザリングなどを利用する必要がある。GPD社にLTEモデルを出す予定はないのかと確認したのだが、スマホのようにグローバルで何万台、何十万台と売れるのであればLTEモデルの品質検査にも多額の予算を割けるが、パソコンは多機種である代わりに、それぞれの販売台数は少ないため、コストが合わないという答えが返ってきた。また、LTEモデルに対応しているWindowsパソコン自体が現状少ないことも、搭載を見送った理由だという。

ThinkPad X201sと並べるとその小ささがわかるだろう

■普通のPCとしても使える

GPD WIN2のターゲットはWindowsゲームをプレーしたい人だというが、実際に取材の移動中などに試用してみたところ、一般的なPCとしても十分に使えそうに感じた。サイズはコンパクトだが、OSはWindowsなので、普段会社や自宅で使っているPCとインターフェースは変わらない。データもクラウドストレージ経由で共有できるし、USBポートやSDカードスロットも搭載されているので、外付けメディアを使ってデータを移動することも可能だ。

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