1年前と比べてスコアが大きく伸びた「急上昇ランキング」で1位となったのは、18年1月期の『きみが心に棲みついた』で連ドラ初主演を果たした吉岡里帆。2位には、auのCMで織姫役を演じて注目を集め、CM出演は9社を数える川栄李奈が入った。

2人はともに、NHK朝ドラで助演して注目を集め、ドラマや映画の脇役で実績を積んできた。吉岡は25歳で連ドラ初主演、川栄はAKB48から女優に転身し、23歳になった今年、初主演映画『恋のしずく』が公開予定だ。女優ランキング上位の綾瀬、新垣、石原らが10代の頃からドラマや映画で主演してきたのと比べると遅咲きの部類に入るが、さまざまな役柄を演じられる演技力が高く評価され、支持を集めている。急上昇5位の門脇麦を含め、演技派の若手に対する関心が高まっていると言える。
20代の女優ではほかに、雑誌『non-no』専属モデルでもある新木優子が急上昇6位となった。
10代の女優からは、18歳の永野芽郁が急上昇3位に。初主演映画『ひるなかの流星』などで注目を集め、18年4月からは朝ドラ『半分、青い。』のヒロインを演じている。最新調査での認知度は35.5%でまだ伸びしろはあると予想され、今後どこまでスコアを伸ばすか、注目だ。19歳の橋本環奈は急上昇ランキングでは4位だが、パワースコアは同ランキングの上位3人を上回る。映画『銀魂』やドラマ『FINAL CUT』などの出演を経て、もともと高かったスコアをさらに伸ばした。
この他、現在、『花より男子』の続編ドラマ『花のち晴れ』でヒロインを演じる杉咲花(8位/20歳)、18年3月まで放送された朝ドラ『わろてんか』でヒロインを務めた葵わかな(11位/19歳)もランクイン。これらの女優が、来年以降は女優トップ30入りを狙う。
(ライター 高倉文紀)
[日経エンタテインメント! 2018年6月号の記事を再構成]