2018年の新作腕時計の発表が出そろった。ここ数年、多くのブランドが自らの個性を見つめ直した時計作りへとシフトしたこともあって、オリジナリティーを重視したモデルが多く見られるようになった。
特に過去のモデルを現代の技術で味付けした復刻モデルが目立ち、それに呼応するように小型ケースのモデルが増えている。
一時はケース径(ケースの直径)42~43ミリメートルが主流だったが、現在では38ミリ、39ミリと、40ミリを切る腕時計が各ブランドともに多くなっている。
こうしたトレンドのなか、どのように時計を選べばいいのだろか? お薦めしたいのは、用途別に選ぶという方法だ。多くの男性が実際に時計を必要とするシーンは大別して、パーティーや会食などのフォーマル、ビジネス、オフタイムのカジュアルの3つ。それぞれのシーンにふさわしいモデルを1本ずつ選べば、大抵のことは事足りる。
今回はフォーマルなシーンにふさわしいドレスウオッチの新作を紹介したい。
《Watch Special 2018》
(中)ビジネスウオッチ、名作を再解釈した復刻モデルが人気
(下)カジュアル時計、スポーティーでも小型・繊細・薄型に
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2018年のモデルで、フォーマルの王道に最も近いのが、ブレゲの「クラシック エクストラ フラット 5157」だ。時針と分針の「2針」、ローマ数字による「ローマンインデックス」、文字盤に微細な凹凸文様を彫り込む「ギョーシェ彫り」と、ブレゲ伝統のディテールをそろえたクラシカルな意匠は、テイラードスタイルに最適なものだ。
ベースは完璧なフォーマルなのだが、それを進化させたものとして、ピアジェの「アルティプラノ アルティメート・オートマティック」がある、ベースになる「アルティプラノ」は薄型の2針で、そのホワイトダイヤル(文字盤)モデルは、まさにフォーマルウオッチの王道。その進化系であるこのモデルは、自動巻きにしてケースの厚さがわずか4.3ミリで、現在、自動巻きウオッチでは世界最薄とされる。袖口をまったく邪魔しない時計で、ダイヤルから見えるムーブメント(駆動装置)の一部もアートのような腕時計だ。
《Watch Special 2018》
(中)ビジネスウオッチ、名作を再解釈した復刻モデルが人気
(下)カジュアル時計、スポーティーでも小型・繊細・薄型に