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ヒットを狙え

ミレニアルが共感 男女共有フロアのカプセルホテル

日経トレンディネット

2018/4/13

5階のフロアにはスマートポッド内部に20人のイラストレーターやアーティストが装飾を施した「アートポッド」が設置されている。このフロアもオールジェンダーだが、カラフルでポップなイラストが多いので女性受けがよさそうだ。

「アートポッド」の一部。施設の公式サイトからアートポッドを指定して予約する。利用したいスペースが決まっている場合は、チェックイン時にリクエストできる(空きがある場合のみ利用可)

ミレニアルズのさらなる特徴は、その名前の通り「ミレニアル世代」をターゲットとしている点だ。ミレニアル世代については諸説あるが、同社は1980~2000年に生まれた人と定義としている。山崎剛社長は「ミレニアル世代は全世界の人口の約3分の1を占め、労働、消費の中心でもある」と話す。また、山崎社長も含め、ミレニアルズに関わる全てのスタッフがこの世代で構成されていることから「ミレニアル世代によるミレニアル世代のための施設」であると訴える。

各フロアにシャワーブースとトイレ、ランドリーがある

この世代の特徴について、山崎社長は「所有とシェアを合理的に判断して使い分け、身軽さや自由を求める人が多い。テクノロジーを駆使して情報を取り入れ、『旅が特別なものではない』と考えている。また、多様な価値観も受け入れやすいのが特徴」と分析する。室内に眠る場所以外の余計な場所はいらないという考えからベッド中心のスマートポッドを開発し、キッチンやコワーキングスペースなどの共用部を充実させたという。

4階にあるセルフキッチン付きのラウンジ。朝食時はキッチンでパンが提供されるほか、コーヒーメーカー、ビールサーバーも自由に利用できる

「合理的で自由で多様性があるという3つのキーワードを施設のコンセプトとしたが、これは社長である自分が大事にしたいと考えているもの。自分がたまたまミレニアル世代であり、周囲の同世代に同じような価値観を持つ人が多いと感じている」と山崎社長。一方で、このキーワードを重視するのはミレニアル世代とは限らないとも考えているという。「一つ上の世代である40歳前後の人たちにも同様の価値観を持つ人は増えている。今後はさらに幅広い層にも浸透していくのでないだろうか」と山崎社長は話してくれた。

(ライター 樋口可奈子)

[日経トレンディネット 2018年3月16日付の記事を再構成]

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