2018/3/2

「CEOに就任したとき、2つの選択肢があった。パイロットウオッチという『空』のバリエーションをより強化するのか、空に限らず他の分野に横展開していくのか。そこで選んだのが『空』以外のフィールドを広げるモダンマーケティングだった。ロゴから翼を無くしたのは未来に進むためでもある」

■ヘリテージを生かし、競争力あるコレクション

「グッドテイスト、だけどインフォーマル。高級でも堅苦しくない時計ブランドをめざしている」と語るカーンCEO

「私はまずブランドのヘリテージ(遺産)を調べた。すると、ブライトリングは以前から空以外のフィールドに深くかかわっていたことが分かった」

「(ストップウオッチ機能を搭載した)クロノグラフの腕時計を製造したのが1915年。50年代には『スーパーオーシャン』というダイバーズウオッチを発表した。宇宙に初めて行ったクロノグラフも当社のものだ」

「マイルス・デイビスが愛用していたり、ジェームズ・ボンドの腕に巻かれたりもしている。F1ドライバーやスキーヤーの愛用者も多い。女性向けのスポーツウオッチでも成功した実績がある」

「空以外のフィールドにおける当社のブランドの魅力は、まだ多くの消費者が知らずにいる。ならば、これらのヘリテージを生かして競争力のあるコレクションを作ればいい」

「例えば女性用では今後2年の間に、スポーティーな商品とエレガントな商品を投入する。サイズも見直し、手首の細い女性にも男性にもフィットする、直径38~42ミリメートルのタイプを充実させる」

◇   ◇   ◇

新しい商品ラインは武骨な印象が薄らぎ、モダンやエレガンスといったイメージが強調されている。フェイスを見れば現代的なタイポグラフィーによる文字盤が。従来のブライトリングとは大きく異なるスタイルだ。コアなファンの間では早くも、「らしくない」との論争が巻き起こっている。

■ブランド改革、「厳しい声」は承知の上

「各方面から厳しい声が届いているし、色々な意見があるのは百も承知だ。ただ、厳しい声は極めて少数派だと考えている。99%以上の人はそうしたことをまったく意識していない。以前いた高級時計のIWCでも、画期的なことに着手するときまって批判の声があがった。まさに同じ事が今も起きている」

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