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「猫背で座りっ放し」は危険 血圧を高くする要因に

健康は姿勢で変わる(4)

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NIKKEI STYLE

健康診断で高血圧とされ、食事の塩分について意識しだしたという人がいるかもしれない。それならば、普段の姿勢を正すことも意識すべきだ。

◇  ◇  ◇

血圧は姿勢と関係あるのでしょうか。この質問に対し、東京女子医科大学東医療センター内科教授の渡辺尚彦さんは、「ありますよ」と答え、自分で計測した実験値を見せてくれた。渡辺さんの腕には携帯型血圧計が装着されている。実は渡辺さん、30年間、365日、24時間血圧を測り続けているのだ。

渡辺さんのデータによると、「立つ」「椅子に座る」「正座する」「蹲踞(そんきょ)」「横になる」のなかで、最も血圧の高かったのが「蹲踞」。相撲で仕切りの直前にとる姿勢だ。その次に高いのが「立つ」で、一番低かったのが「横になる」だった。

なぜそうなるのか。それを理解するためには、血圧の高低に何が影響するのかを理解する必要がある。例えば体が圧迫されると、圧迫された部分で血液が流れにくくなり、血圧を上げる。筋肉が働き、収縮すると、末梢血管を圧迫するので、これも血圧を上げる。もう一つ血圧を上げるのが、交感神経が働くとき。緊張すれば、交感神経が働いて末梢血管が収縮し、血圧を上げる。白衣の前では血圧が高めになるのは、それが理由だ。

蹲踞で血圧が高くなったのは、「脚が体重で圧迫されたのが一つ目の理由、不安定な姿勢を維持しようと、筋肉が働いたのがもう一つの理由です」と渡辺さん。立位が高くなったのは意外かもしれないが、「立位になると、血圧低下を防ぐために、反射的に末梢血管の収縮が起こり、血圧が上昇します」

逆に横になっているときは、筋肉が使われていないし、末梢血管が開いた状態になっているため、血圧は上がらない。椅子に座っているときも、立っているときなどと比べ、血圧は低めだ。

猫背は血圧にもよくない

では、血圧を高くしないためには、座っていればいいのか。

「いいえ、座っていても、姿勢が悪いと血圧を高くすることになります」

渡辺さんが問題点と指摘するのは、まず猫背で呼吸が浅くなること。「深く呼吸すれば副交感神経が優位になりますが、呼吸が浅くなれば、交感神経が優位になり、血圧を上げる要因になります」

また、猫背は腹部で内臓を圧迫し、血圧を上げる。さらに座りっ放しが続くと、脚が圧迫されて、血圧が上がり、運動不足になってしまうことで、運動による降圧効果も得られない。

「血圧を下げるには、まず塩分を減らす。これが第一ではありますが、いい姿勢を意識し、座りっ放しにならないようにすることも大切でしょう」

【姿勢が血圧に影響する理由は?】

◆姿勢次第で体が圧迫される

例えば正座をすると、上体の体重が乗って、脚が圧迫される。圧力を受けた部分は血流が悪くなる。これが血圧が高くなる要因に。

◆血圧は重力の影響を受ける

普段そのことをあまり意識しないが、体内を流れる血液は重力の影響を受ける。上から下へは流れやすいが、下から上へは流れにくい。

◆筋肉が収縮し、末梢血管を圧迫する

筋肉が働き、収縮すると、末梢血管が圧迫され、血圧が上がる。寝ている状態から起き上がるだけで、筋肉が働き、血圧が上がるわけだ。

測り方次第で数値は大違い!血圧の正しい測り方

実はどんな姿勢で血圧を測るかで、数値は大きく違う。家の血圧計で測るときも注意しよう。

×腕が心臓より低くなると高い数値が出る

測定する部位の腕が心臓より低い位置にあれば、高い数値が出て、腕のほうが高ければ低い数値が出る。重力による血管内の静水圧の圧差が影響している。

○腕の高さと心臓の高さが同じになると正確

重力の影響を受けない正しい測り方は、血圧計に入れた腕の高さと心臓の高さが同じになる姿勢。椅子と机の高さ、姿勢でそれぞれの高さを調節しよう。

血圧が急激に下がる「起立性低血圧」に注意!

寝たり、座ったりした状態から急に立ち上がったとき、めまいや動悸(どうき)、失神が起きたりする起立性低血圧は、血管が開いた状態から急に立ち上がって、血液が下に落ちることによって起こる。

×寝たままの状態から急に立たない!

ずっと寝ている状態は血管が開き、血圧の下がった状態。急に立ち上がると、血液が下がって、起立性低血圧を起こしかねない。

○小便を我慢したら座って用を足す

小便を我慢しているときは血圧が上がった状態。だが用を足すと急に血圧が下がり、起立性低血圧を起こす可能性がある。座ったほうが安全。

(文 尾島和雄、写真 稲垣純也、イラスト 内山弘隆)

◆健康は姿勢で変わる

第1回 「×」の人は気を付けて 日常動作の正しい姿勢図鑑

第2回 階段の上り下りや座り動作 こんな姿勢は体に悪い

第3回 熟睡の基本姿勢は「大の字」 睡眠時無呼吸なら横向き

渡辺尚彦さん
 東京女子医科大学東医療センター内科教授。専門は循環器内科。1987年から連続携帯型血圧計を体に装着、365日24時間、自身の血圧を測る。著書に『血液循環の専門医が見つけた 押すだけで体じゅうの血がめぐる長生きスイッチ』(サンマーク出版)など。

[日経おとなのOFF2018年2月号付記事を再構成]

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