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「家事が苦手」な富士通元SE 逆手に挑む代行シェア タスカジ 和田幸子社長(上)

2018/2/13

妊娠中から体調を崩しがちで、ビジネススクールに通っていた期間も含めると実質3年以上、職場から離れていました。その間、ビジネスの環境も変化。社内の組織やメンバーも変わりました。

体力が落ちていたせいか、保育園から子どもが風邪を持ち帰ってくると、すぐにうつってしまう。夫も私も、しばらくは断続的に風邪を引きっぱなしの状態でした。

海外での個人間家事シェアリングを知ったことが起業のきっかけになった

あのころは、2人とも「もっと仕事がしたい」と思っているのに、できないストレスを抱えてもんもんとしていました。結果的に2人とも家事をやらなくなってしまいました。洗濯物をたたむ気力もわかず、山のように積み上がった洗濯物から子どもが着替えを取り出しているのを見て、「あと1人、誰か手伝ってくれる人がいたらいいのになあ」と思っていました。

■思いついて約1週間で辞表を提出

家事が得意な人ならば、仕事をしながら、家庭のことも効率的にこなせたのかもしれません。けれど、私はそんなに頑張り屋さんではなかったし、人よりも家事が苦手なほうでした。

自分自身がユーザーとして家事代行サービスを使いたいという気持ちは、ずっとありました。利用するならどこがいいかと、2、3年かけて調べましたが、価格がいっこうに下がっていかない。これはおそらくビジネスモデルの問題だろうと思い、半ば諦めかけていたとき、知人から「海外では家事を手伝いたい人と頼みたい人が個人間で契約する」と聞いて、目からウロコが落ちました。

ちょうど、「シェアリングエコノミー」が日本でも話題になり始めた時期でした。その草分けとなったのが、インターネットを使い、個人の所有する空き部屋を仲介するアメリカの「Airbnb(エアービーアンドビー)」や、空いた自家用車をタクシーのように共有できる「Uber(ウーバー)」などのマッチングサービスです。「これだ!」と頭に閃(ひらめ)き、それから1週間ぐらいで会社に辞表を提出しました。

具体的にはまだ何も動いていませんでした。マーケティング調査もしていなかったのです。それでも、手ごろな価格で家事代行サービスを利用したいというのは、私自身が心から欲していたニーズでしたから、他の人も絶対に欲しいサービスだろうという確信だけはありました。

(ライター 曲沼美恵)

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