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ハマグリ、アサリ、シジミ…うまみの競演 台湾の海鮮 現地駐在員と行く台北庶民派グルメ旅(下)

2018/1/24

 羽田・成田からわずか4時間の身近でおいしい海外旅行、2泊3日の台湾庶民派グルメの旅。前回(「駐在員と巡った台湾の味 小鉢で一献、突き出し感覚で」)に引き続き、後半戦をご紹介しよう。

■アラ鍋、絶妙の味わい 鵝肉城活海鮮

 島国・台湾でぜひ食べておきたいのが海鮮だ。島の北半分は亜熱帯、南は熱帯の台湾なので、日本とは魚種が異なるものが多いものの、鮮度がいいだけに間違いなくおいしい。そんな海鮮の店の中から現地駐在員の水ノ江秀子さんが選んだのは「鵝肉城活海鮮」。台北の中心街にあり、地元の人たちにも人気が高いという。

店頭に新鮮な魚介がずらりと並ぶ

 システムは明快だ。店頭はまるで鮮魚売り場。仕入れた魚介が、ずらり並ぶ。冷蔵ケースではなく、敷き詰められた氷の上に無造作に魚を並べているのは、鮮度がいい証拠だろう。

 これを眺めながら、おいしそうな食材を選んで注文する。日本の港町でよく見かける、鮮魚店で買った食材を、隣り合わせたバーベキュースペースで焼いて食べるのとよく似たシステムだ。

 食べ逃せないのは、日本の台湾料理店でも定番のシジミのしょうゆ漬け。日本人的感覚だと、これだけ鮮度のいい魚介を見せつけられると「じゃ、刺し身で」と言いたくなるところだが、そこはやはり台湾、基本は火を通して調理する。

日本でもおなじみ、シジミのしょうゆ漬け

 そんな中にあって、シジミのしょうゆ漬けは生の食感を楽しめる数少ないメニューだ。丸のままのニンニクと大きく切ったショウガが「どうだ、うまそうだろう!」と訴える。それに釣られるように、味がしっかり染みたぷるぷるの身を口に含む。そして口じゅうに広がった濃厚な味わいを、台湾ならではの軽いビールで洗い流す。この繰り返しは、至福のひとときだ。

 アサリは、ショウガとごま油がしっかり効いたいため物に。ショウガとしょうゆ、ごま油の組み合わせは、日本人の舌に根付いた味わいだ。香菜のちょっとした刺激が、ここが台湾であることを気づかせてくれる。

 ハマグリはシンプルに塩蒸しに。身のうまさを、殻に残ったすまし汁のうまみが上回る。この貝に残った汁をすする瞬間こそがハマグリの魅力だ。愛知県の知多半島で食べた大アサリを思い出す。これは、最後まで「日本の味」だ。

 野菜はなんとサツマイモの葉のいため物。鹿児島でも茨城でも、食べたことのない味だ。

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