ビームス、シップス… 「目利き力」で1990年代に成長よくわかる セレクトショップ(1)

男性向け商品が多かった中で、80年代に女性向けショップも増え始めた。84年に誕生したビームスの女性向けセレクトショップ「レイ ビームス」では、フランスのカジュアルな衣料を取り扱った。ビームスの設楽洋社長は「僕らの時代は男の子はほとんどアメリカに憧れて、女の子はパリに憧れていた」という。

■消費者の購買行動を変貌

セレクトショップの誕生により、消費者の買い物の仕方が変わった。これまで服を買うには衣料品店へ、靴を買うには靴専門店へ行き、それぞれ買っていた。百貨店は同じ館だが、それぞれのブランドが施設内に店を持つ。セレクトショップでは高級ブランドの服の隣に手ごろな価格の靴や帽子などが並んでおり、1つの店でコーディネートできる。

当時小売りの王者だった百貨店は在庫リスクをアパレル会社側が負い、売れた時点で仕入れる「消化仕入れ」という独特の商習慣がある。セレクトショップは買い付けが基本で、在庫リスクを店側が抱える。仕入れを間違えば在庫を抱えるという危機感が担当者の「目利き力」を鍛え、百貨店から一部の消費者を奪っていった。

沖永翔也、高橋彩が担当します。

[日経産業新聞 2017年8月22日付を再構成]

《関連記事》
第2回 アメリカンライフが原点 今や日本ブランドを海外発信
第3回 PB拡大で独自色 「とんがり減った」と一部客離れも
第4回 衣料品で培った目利き力、食や旅行にも「とがった感」
第5回 ネット通販勃興、崩れる目利き・提案力の優位性

「よくわかる」記事一覧

夏の装い直前講座
Watch Special 2020
Fashion Flash
夏の装い直前講座
Watch Special 2020
Fashion Flash