よくわかる

ネット通販勃興、崩れる目利き・提案力の優位性 よくわかるセレクトショップ(5)

2018/1/31

 インターネット通販の発展は、セレクトショップが持つ商品仕入れの優位性を崩している。世界中にある商品を、消費者がどこでも簡単に購入できるためだ。一方で、セレクト店各社もネット通販による売り上げを伸ばしている。成長を続けるネット通販と、実店舗がどう向き合っていくかが問われている。

■「目利き力」や「提案力」、ネット通販が担う

5800以上のブランドが出店するゾゾタウンはセレクト店の目利き力を肩代わりする

 夏セール MAX90%OFF――。目を引く広告だが、街を歩いていて見つけたわけではない。スタートトゥデイが運営する衣料品通販サイト「ゾゾタウン」のトップ画面だ。さらに新規登録で1000円割引とある。

 ゾゾタウンには5800以上のブランドが出店する。スマートフォンの普及で店舗に行かなくても消費者が欲しい商品をいつでもどこでも購入できるようになった。セレクト店の「目利き力」や「提案力」をネット通販が担い出したのだ。

 ユナイテッドアローズ(UA)やビームス(東京・新宿)は、ゾゾタウンの黎明(れいめい)期から出店。いずれも2005年から展開を本格化した。「ファッション感度の高い人向けにサービスが整っていたため」(UA)だが、実際には既存店の売り上げが伸び悩む一因になった。17年3月期の既存店売上高は前の期比2.2%減だった。

Latest