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鈴木ともみの気になるハナシ

小泉今日子 進化するアラフィフが見せる「更新力」

2017/11/1

2017年10月スタートの秋ドラマが出そろいました。私が中でも注目しているのはTBSで火曜夜10時から放送される『監獄のお姫さま』です。1年前の『逃げるは恥だが役に立つ』以降、女性ファンが多い「火10枠」のドラマで、今期は小泉今日子さんが主演し、脚本を宮藤官九郎さんが担当する注目作です。

■「おばちゃん」オーラが全開

番組のキャッチフレーズは「女子刑務所を舞台にしたおばちゃん犯罪エンターテインメント」。共演者は満島ひかりさん、菅野美穂さん、夏帆さん、坂井真紀さん、森下愛子さんなど、豪華な演技派の女優陣が顔をそろえました。

(イラスト:川崎タカオ)

小泉さんは、このドラマを告知する際、「おばちゃん犯罪エンターテインメントをおばちゃんらしく演じたい」と、おばちゃんという言葉を連発していました。

いくつになってもかわいらしく「キョンキョン」オーラを放っている小泉さん。「おばちゃん」という言葉は似合わないなぁ……などと思っていましたが、実際にドラマを見てみると、意外にも小泉さんはしっかり「おばちゃん」オーラを放っていました。

小泉さんは2014年に放送された『続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)で、アラフィフ、独身、バリキャリの姉御肌の女性を演じきっていました。それは、等身大の小泉さんのイメージに近いもの。今回のおばちゃん犯罪者という役どころは、本人のイメージとはかけ離れたもので、鮮やかな変身ぶりに驚きました。

ですが、こういう役柄を演じきれるところにこそ、小泉さんの真骨頂があるのかもしれません。現在51歳の小泉さんは1982年にアイドルとしてデビューして以来、ずっと求められる役割を演じてきたタレントさんだからです。

マツコ・デラックスさんが番組で「ずっとトップにいるキョンキョンのすごいところは、ビジネスとしてアイドルを貫いてきたところよ」と評していた通り、小泉さんは自分自身が商品であるという事実を受け入れた上で、世の中に自分という商品を提供していくことに優れたビジネスパーソン型の女優さんです。

■自分を商売道具として考える

2016年6月に放送された『徹子の部屋』で、次のように語っています。

「(なんてったってアイドルと歌うときは)大人が悪ふざけしてるなぁって思いながら、でも私しか歌えない歌なんだという自覚もあった。自分自身では何も持ってない女の子だと思っていて、ただこういう仕事に出合ったからには、自分の理想の女の子になることが正解かなと思ったときに自分と切り離されて、商売道具になると考えると、夢を与えたりすることが楽しくできるのかなと思った」

商売道具としての自分を受け入れた小泉さんは、「アイドル・キョンキョン」を演じた後はそのブランドにこだわることもなく、年齢の変化とニーズに合わせて女優へ転身、「アイドルから女優」というルートを切り開いていきます。

つまり、商品としての自分の意味と価値を受け入れつつ、世の中のニーズに合わせて自身を更新し続けているといえるのかもしれません。

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