「集中モードに入りやすくなることで労働生産性も上がるでしょう。毎日同じ行動を繰り返せば、自身の体調や気分の変化にも気づきやすくなる。もちろん、上司・部下や顧客に邪魔されずに仕事を片付けられることも『モーニング・ルーティン』のメリットだと思います」(吉野さん)

【モーニング・ルーティンを行う3つのメリット】

(1)一番いいコンディションで仕事に取りかかれる

ベストコンディションになるための準備をルーティンに取り入れれば、「何をしようかな?」と考えるムダな時間を省き、おのずと一番いい状態で仕事に取りかかれる。仕事モードに切り替わる「気持ちのスイッチ」の役割も果たす。集中モードに入りやすいので、仕事の生産性も上がりやすい。

(2)平常心を養う

毎日同じ行動を繰り返すことで「これさえやれば大丈夫」といった心の安定につながり、平常心を養える。

(3)体調不良など小さな変化に気づく

ささいな体調の変化に気づきやすくなり、「大事な仕事はBさんと分担してミスを防ごう」といった対策を考えられる。

結果を出す人は、何らかのルーティンを持っている

結果を出しているビジネスパーソンは、何らかのルーティンを持つ人が多いと吉野さんは言う。「時間の使い方」や「能力の高め方」には力を注ぐ人が多い。そこに、ルーティンなどで「コンディションの整え方」を意識することを加えれば、さらにプレッシャーやストレスに負けない心を鍛えられるはずと吉野さんは話す。

【ベストなモーニング・ルーティンを作る3つのコツ】
(1)ベストな状態で仕事に取りかかるには何をすべきか考える。
(2)限られた時間内で、合理的な行動を考える。
(3)特別なことはしない。

※前編は「医師が明かす ストレスに強い人、弱い人の決定的違い」をご覧ください。

吉野聡さん
 吉野聡産業医事務所代表・新宿ゲートウェイクリニック院長、精神科産業医。2003年筑波大学医学専門学群卒業、2007年筑波大学大学院人間総合科学研究科修了。東京都知事部局健康管理医、筑波大学医学医療系助教・付属学校教育局統括産業医などを経て、2012年吉野聡産業医事務所を設立。50社以上の企業の産業医として従事。『「職場のメンタルヘルス」を強化する』(ダイヤモンド社)など著書多数。

(ライター 高島三幸)

[日経Gooday 2017年9月22日付記事を再構成]

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