20秒! 時短筋トレ「HIIT」で「二の腕」引き締め
話題の筋トレ「HIIT」 部位別編(1)

自転車競技の日本のオリンピック選手のトレーニングから人気に火がつき、本サイトでも「1日4分 話題の筋トレ『HIIT』で体脂肪が落ちる」で紹介して大反響のあった高強度インターバルトレーニング「HIIT(ヒート)」。今では世界中でさまざまなプログラムが登場しているが、このシリーズでは部位別のHIITを3回に分けて紹介。特に脂肪がたまりやすい「二の腕」「おなか」「お尻」の三大部位を短時間で引き締めよう。
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高強度の運動を繰り返すことで、心肺機能や筋持久力を高めるHIIT。通常、高強度の全身運動で構成されるが、今回の部位別HIITの狙いは「部分引き締め」。心肺への負荷を軽くする代わりに、狙った部位をさまざまな角度から刺激。わずか数分のプログラムで、確実に引き締めていく。
「体脂肪のベールがそぎ落とされると、覆われていた筋肉の形があらわになります。キレイにやせるためには脂肪を落とすだけでなく、筋肉を形作ることが不可欠。部位別HIITでは脂肪を削りながら筋肉の形を変えることで、ボディラインを美しくします。スポーツをしている人は競技力の向上も期待できます」(日本体育大学准教授の岡田隆さん)
効率よく鍛えるコツは、「雑に動かない」こと。正確なフォームは筋肉を狙い通りに刺激することにつながる。「『今、自分はどこを動かしているのか?』を意識しながら行いましょう。トレーニング中や後に、ターゲットのエリアが熱くなる、疲れている感覚や筋肉痛があれば大成功です」と岡田さん。
部位別HIITは週2~3日以上行うと効果的。「気になる部位が2カ所以上ある人は、毎日1カ所を順番に行う、1日にまとめて行い翌日は休むなど、続けやすい方法を見つけてください」(岡田さん)
ふりそで肉が消える! 二の腕のHIITプログラム
二の腕は脂肪が最も気になる裏側にフォーカス。二の腕が引き締まるだけでなく、「投げる」「打つ(スパイクなど)」といった腕を振り回す動きが強化される。
次に紹介する【1】~【3】の3種類のエクササイズを3セット行う。あらかじめ中身が入った500mLか1Lのペットボトルを2本用意してスタート。

【1】フレンチプレス ~二の腕の裏側を引き締める~
筋肉と筋肉の境目の脂肪を削ると、シルエットにメリハリが生まれ、引き締まって見える。まずは上腕三頭筋を刺激して、三角筋との境目にたまった脂肪を削り取ろう。

【2】リアレイズ ~肩との境目にくびれを作る~
腕とペットボトルの重みを利用し、肩の裏側を覆う三角筋を刺激。両腕のひじはゆるめつつ、できるだけ大きく動くのがコツ。肩をすくめたり背中を丸めたりしないよう注意して。

【3】腕後ろ上げ ~上腕×肩の裏側を同時に刺激~
仕上げは上腕三頭筋と三角筋の後部を同時に刺激。ペットボトルの重みを感じながら「ひじを伸ばす→斜め上に上げる」と一つ一つの動きを丁寧に行おう。

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(ライター 長島恭子[Lush!])
[日経ヘルス2017年6月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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