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フード・フラッシュ

おしゃれ空間に ビアガーデン変身に4つのトレンド 平成ビアガーデン事情(第1回)

2017/6/18

<その3:ドリンク・お料理>ビールを中ジョッキで飲みまくる! → ハイボールにワイン、おしゃれカクテルも

以前のビアガーデンはひたすらビール。ジョッキが並ぶのが当たり前だった
今のビアガーデンは飲み物も多様化。自分で好きな味のハイボールやサワーが作れる

最近ビアガーデン取材で写真を撮影するときに困惑することがある。黄金色のビアジョッキがぶつかり合う乾杯シーンの絵が欲しいのだが、ビール率がそれほど高くないのだ。しょっぱなから過半数がハイボールということもあれば、ワインやサワーも人気。ビアガーデンはもはや「ビール」だけの場所ではなく、ビールが苦手な人も十分満足できるスポットとなっている。

飲み放題メニューに含まれるドリンクも多様化している。ビュッフェ方式の百貨店屋上ビアガーデンのドリンクコーナーをのぞくと、好きな味のハイボールやサワーを自分で作れるよう、色とりどりのシロップや割り材が用意されている。また麦や芋など各種焼酎の一升瓶、さらには熱かんマシーンまで。

ビール自体にも新たな潮流が生まれた。そう、クラフトビールだ。よなよなエールなどを発売するヤッホーブルーイングが手掛ける「よなよなビアガーデン(アークヒルズ)」では、このビアガーデンのためだけに特別醸造されたビールも提供される。さらには「ビアガーデン」ならぬ「ハイボールガーデン」「シャンパンガーデン」も誕生し、夏の“屋外飲み”市場はビールを越えて拡大している。

<その4:企画>毎年定番スタイル→旬テーマを盛り込んだ企画で差別化

以前のビアガーデンは毎年定番のメニューを提供するのが普通だった
今のビアガーデンは旬のテーマで毎年新企画を打ち出している

ビアガーデン急増により、エリアによっては競争も激化している。ブームとはいえひとりがワンシーズンに訪れるビアガーデンの数はさほど多くはない。先述のキリンビール大学調査によると、ビアガーデンを訪れたい回数を2回と答えた人が最多で26.6%、次が1回で21.1%。毎年変わらぬ定番スタイルで開催しているだけでは飽きられてしまう。「次は別の場所で」と思われてしまうかもしれない。

人気ビアガーデンの中には、毎年旬のテーマやトレンドを盛り込んだ新しい企画を打ち出しているビアガーデンや、エッジのたったコンセプトで話題となっているところもある。たとえば東京サンケイビルで開催される「天空のビアガーデン~Terrasse」の2017年のテーマは「Botanical Tavern(ボタニカル タヴァーン)」。コース料理も毎年がらり一新しており、常連客にとってはそれが楽しみとなっている。先述の横浜タカシマヤでは生産者の名前が書かれた新鮮野菜コーナーを設け、食の安心・安全へのこだわりという点で差別化を図っている。

次回からは、おすすめのビアガーデンを紹介していく。この夏といわず、梅雨空の下でも楽しんでほしい。

(ライター 和田亜希子)

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