リーダーが語る 仕事の装い

上着は絶対に脱がない 「シャツは下着だから」 ワークスアプリケーションズCEO 牧野正幸氏(下)

2017/6/14

 真夏だろうと、顧客から促されようと、ジャケットは絶対に脱がない――。人工知能(AI)ソフトウエア開発を手がけるワークスアプリケーションズの牧野正幸最高経営責任者(CEO)は、スーツの着こなしに自ら厳しいルールを課す。なぜそこまでストイックになるのか。こだわりの理由と、愛するブランドについて余すことなく語ってもらった。

前編「仕事はプライベートのため?『だから服装ダメなんだ』」もあわせてお読みください。




 ――スーツについて、かなり勉強したとのことですが、なぜですか。

 「私はすべてにおいて本質論が好きだから。『そもそも、なぜスーツを着なくてはいけないのか』に始まり、歴史やマナーについて自分で勉強したり、海外の友人たちに質問したり。特に英国人とイタリア人は、スーツに関するうんちくがとても多いんですよ。その両国の考え方が半分ずつ、私に入っているね(笑)」

 「まず、英国人には自分たちがスーツを最初につくったという思いがある。実はフランスが最初なんですけど。英国人は『紳士』という概念を定義した国だという自負がある。燕尾(えんび)服が略式化したものとして(準礼装の)ディレクターズスーツが生まれて、さらにそこから簡略化されたものがスーツだと考えているんです」

 ――スーツのマナーにはどのようなものがありますか。

 「例えば、ジャケットを脱がない。私はずっとそうなんですけど、シャツの下にTシャツを着ないんです。海外では、米国人を除いてみんな『シャツは下着だ』と思っている。だから、ジャケットを脱いだら下着で外をうろつくことになるから、どんなときでも脱いではいけないと思っている。米国人はみんなシャツの下にTシャツを着てるんだけど(笑)」

■海外では半袖のドレスシャツはあり得ない

ワークスアプリケーションズCEO 牧野正幸氏

 「そういう意味で、私はドレスシャツ、いわゆる白シャツを着るときは下に何も着ない、ジャケットを脱がない、というこだわりがある。これはもう自分のポリシーなので。夏にお客さんと会食にいくと毎回、『どうぞ上着脱いでください』といわれるけどね。最初のうちはジャケットを脱いでいたんだけど、自分も年齢を重ねてきたので、多少のわがままが許されるようになった。最近は『どうぞお脱ぎになってください、私は趣味なので』と押し通してます」

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