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台所の油汚れ、落とすなら今 裏技で年末大掃除いらず

NIKKEIプラス1

2019/9/21付

写真はイメージ=PIXTA

大掃除できれいにしたい汚れの代表といえば、台所の油汚れ。実は気温が低く、冷えて固まる年末には不向き。暑さが残り、空気が乾燥し始める今、この時期がおすすめだ。

まずは、換気扇から。プロペラ式の換気扇は比較的分解しやすく、掃除しやすい。問題はダクトを通じて吸い込んだ空気を屋外に排出する、シロッコファンだろう。

特にフィルター掃除を怠ったシロッコファンは、筒状ファンの切れ込みに油がベットリ付着する。そのフィルター掃除の裏ワザを紹介しよう。

用意するのは厚手のゴム手袋と80度程度の湯、そして食器洗い機用の洗剤。まず手袋を装着し、流しの栓をした後、フィルターを並べ、洗剤を振りかける。湯を注ぎ、フィルターを持って湯の中で振り洗い。洗剤を洗い流して水気を切るという手順だ。

■食洗機の洗剤 強力な洗浄力

ポイントは食洗機用洗剤を使うこと。もともと食洗機用なので、強力な洗浄力がある。敏感な人は手に触れると赤く、手荒れが起きるほどだ。種類によっては独特の臭いが鼻にツンとくるだろう。そして湯を使って洗うことも重要だ。こすらずに汚れが落ちるので、注意すべき点を承知したうえで試してほしい。

フィルターの掃除を頻繁にしておけば、全体を分解して掃除する回数は減らせる。

訪問先でフィルターの上に紙製フィルターを張り、頻繁に交換する家庭を見掛ける。フィルターを洗うより楽、という判断だろう。しかし、紙製フィルターを張ると換気扇の吸引力が落ちる。油を含んだ空気は換気扇に流れ込みきらず、台所全体やダイニングにも流れ出る。紙製フィルターを装着する家のダイニング照明には、たいてい油汚れが積もっている。

IHクッキングヒーターを使う家庭は、とくに換気扇フィルターの掃除をまめにしてほしい。一般的にIHヒーター用のレンジフードは、ガス用よりもパワフルに吸気できるよう工夫されているが、空気の流れが温度の上昇による上昇気流だけだからだ。換気扇で十分に吸気しないと家中に油や煙が拡散する。

もっとも、換気扇によっては分解に手間がかかる機種がある。元に戻せなかった場合、使用時の異音など不具合を生じることも。近年、掃除機能付きの換気扇が登場したが、掃除機能付きエアコンと同様、手動で掃除しようとすると、複雑だ。不安な場合はプロに任せた方がよい。

■コンロの周り 温かいうちに

次はガスコンロの油汚れ。毎回、小マメに掃除すれば、汚れはそれほどたまらない。いため物や揚げ物など油をたくさん使う料理をした後、一気に汚れる。それでも周辺が温かいうちにキッチンペーパーなどで拭き取ると、あとの掃除がずいぶん楽になる。

拭きこぼしなどが固まった場合は、スクレイパーでこそげ取るときれいになる。傷が気になる人はカーボン製や、使わなくなったクレジットカードなどを使おう。

天板はこそげ取ったり拭いたりして掃除できるが、コンロと天板との境目の汚れは、際の汚れまで届かない。つまようじなどを使うとパッキンを傷める場合もある。実はビルトインタイプも下から押し上げたり、マイナスドライバーやお好み焼きのヘラをテコの原理を使ったりすれば、意外と簡単に天板が持ち上がる。我が家のコンロは魚焼きグリルの排気口にあるネジを2本抜きさえすればいい。

最後は壁面。パネルでもタイルでも、平面部分は洗剤や重曹、セスキ炭酸ソーダを薄めた液体で拭き掃除をすればよい。我が家のように汚れがたまってから掃除をする場合はグリル同様、まずはスクレイパーでそぎ落とし、その後、洗剤で拭き掃除をする。

タイルなら食品ラップを張り、汚れが目立ったら張り直す方法もある。壁面を少し霧吹きなどで湿らせて張るのがコツだ。壁面汚れ対策用のフィルムも市販されている。

油汚れは、ある時を境に急に目立つようになる。その正体は、油にホコリなどが付着し、重なったもの。気合を入れる「リセット掃除」に対し、油料理をした後、コンロ周囲が温かいうちにペーパーで油を拭き取るなど、最小限の作業を習慣づける「メンテナンス掃除」がある。リセット&メンテナンスで寒期の大掃除を避け、快適にすごそう。

(家事ジャーナリスト 山田 亮)

[NIKKEIプラス1 2019年9月21日付]

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