佐々木希 マルチに使えるキッチンペーパー手放せない
女優やモデルとしての活動のほか、近年はワンマイルウエア(家からちょっと外出するときに着るような服)のブランドを手がけるなどマルチに活躍する佐々木希さん。370万人のフォロワーを抱えるInstagramでは、「#希んちのごはん」としてしばしば手料理の写真をアップし人気を博している。そんな料理上手な姿はライフスタイル本「希んちの暮らし」でもかいま見える。佐々木さんが、改めてプロの手ほどきを受けながらレシピなどを紹介する内容で、併せてキッチングッズなどのこだわりアイテムも多数紹介。そこでも紹介している「コストコのキッチンペーパー」は、長年愛用している必需品だという。
マルチに活用するコストコのキッチンペーパー
何年も前ですが、たまたまコストコに行ったときに目につき、「試しに使ってみようかな」と軽い気持ちで買ったのが始まり。今では手放せないキッチングッズの1つです。キッチンをきれいに保っていたいので、炒め物をして油などが跳ねたりしたら、さっとこのキッチンペーパーで拭いてポイ(笑)。ミシン目が入っているサイズ感が大きすぎずにちょうどいいところも気に入ってます。
程よく厚みもあるので、料理の下ごしらえにも活躍します。白和えを作るときの豆腐の水切りをするとき、薄すぎると水を吸いきれなかったり破れたりすることがありますが、このペーパーは厚さがちょうどいいんです。
使うたびに、柄が違うところも楽しいなって。ちょっとした瞬間に和めるというか。IKEAのジップバッグも控えめにかわいい柄が入っているところが好きなんですが、どうせ使うものなら、気分がちょっと上がるほうを選びたいじゃないですか。
料理は幼いころからしていたので、それなりにはできていたと思うんですが、ちゃんと身につけられたのは20代後半からですね。それ以前は、ただがむしゃらに目の前の仕事をこなすことで精一杯。暮らしに気を配る余裕はありませんでした。
ただ、24、25歳に仕事に対する姿勢というか、スタンスがガラッと変わったんです。「今自分にできることはなんだろう」とちゃんと考えるようになったというか。「今はこれに全力を注ごう」と1つずつ丁寧に向き合うようになりました。
気持ちの変化とともに、「暮らしもきちんとしたい」「もっと生活を楽しみたい」と思うようになりました。というのも、家が散らかっていると、その乱れが仕事にも影響するように思えたからなんです。ちょうどそんなころ、女性誌「With」で「#希んちの暮らし」という連載をやらせていただくことになりました。料理はずっと作ってきたけど、プロの方から学ぶ機会を得たことは本当によかったですね。「このやり方って合ってますか?」と確認しながら知識を深められたので、人に自信を持って伝えられるようになりました。自分にとって最高の企画でしたね(笑)。
その連載で中華街に行って手に入れた「照宝のヒノキせいろ」も、お役立ちの料理器具です。使ってみる前はどことなく面倒くさそうなイメージがあったのですが、せいろの中にオーブンシート(クッキングペーパー)を敷いてしまえば手入れも意外に楽なんです。油などを使わず調理できるのでヘルシーですし、野菜などは蒸すと栄養も逃げず味も濃いなと感じます。これからは蒸し野菜を潰して子供の離乳食を作ってみたいですね。
生活の質が変わってから、「もの」への価値観も変わりました。かつては、必要と感じたら「とりあえず買って、合わなかったら考えよう」という気持ちで購入していたんです。でも、「気持ちよく暮らしたい」と思ってからは、家に「もの」が増えすぎないよう吟味して買うように。だから、口コミなどはとても参考になりますね。何かと使い勝手の良い雪平鍋は、Amazonのレビューを参考に購入したものなんですよ(笑)。気になるものがあるときは、とりあえずネットでレビューを検索するか、時間があれば使っている友達に聞いたりします。それでいいなと思えば、高いものでも決断します。その分、長い間大切に使おうという気持ちも生まれますし、結果的に無駄遣いが減りましたね。
先ほども言いましたが、「気持ちよく暮らす」が何よりも大切。仕事も家事も全てを完璧にこなそうと思うと重荷になるので、手を抜けるところは手を抜きますよ(笑)。寝室でロボット掃除機を使っているんですが、朝目覚めたらスイッチをピッと押して「あとは任せたよ」ってリビングへ移動しちゃいます。これからはおもちゃが増えたりして、散らかることもあるんだろうなって。でもそれは仕方がないし、まあいいかと思っています(笑)。掃除の時短で空いた時間は、料理など手間をかけたいところに時間を当てるようにしています。そんなふうにメリハリを大事に暮らしていきたいですね。
1988年2月8日生まれ。秋田県出身。2006年にモデルとして始動、08年より女優としても活動しドラマや映画、舞台など幅広く出演している。
(文 橘川有子、写真 藤本和史)
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