生保から堀江氏の会社に出向、ネットに魅了されるLINE社長 出沢剛氏(上)

2007年、ライブドア社長に就任した出沢氏(中央)
2007年、ライブドア社長に就任した出沢氏(中央)

LINEの出沢剛社長(44)は1996年、朝日生命保険に入社した。

配属された八王子支社では、保険のセールスレディーの管理と育成が主な仕事でした。販売員は18歳の若手から70歳代のシニアまで多様でした。データの分析や提案書作りは私が一手に引き受け、彼女たちの営業にも同行しました。とにかく「ギブ&ギブ&ギブ」です。「出沢さんの言うことなら聞いてもいい」という関係を築きました。

朝日生命の社員のまま、社外留学した。

いでざわ・たけし 96年(平8年)早大政経卒、朝日生命保険入社。07年ライブドア社長、12年NHNジャパン(現LINE)取締役、15年から現職。長野県出身。

朝日生命では地方に配属された社員は入社3年で本社に戻ることが通例でした。しかし、そのころは就職氷河期。1996年に私が新卒で配属された八王子支社ではそれ以降、新人が来ず、私はいつまでも最若手のままでした。5年目が終わろうとしたとき、当時の支社長から「お前は俺が偉くする」と言われました。ただ、その人はもうすぐ定年。満月を見ていたら、自然と涙が出てきました。

そんな私を見かねて、人事部の同期が社外留学制度を教えてくれました。大企業や大学院といった約30の留学先がありました。その中で応募要件に「独身で体力がある」とだけ書いてあるユニークな企業がありました。堀江貴文さんが率いるオン・ザ・エッヂ(後の旧ライブドア)でした。当時無名の同社に飛び込むことで、ようやく支社から出られました。

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