「感謝のあいさつ」は2度言おう 相手の満足度倍に
勢いよくあいさつしたもののその後の言葉が続かず、突然仕事の話に入るのも変だし……、と困ったことはありませんか。
あいさつは人間関係の出発点であり、要です。「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」「はじめまして」など常識的なあいさつの言葉だけでなく、さらに何を言えば、心が通じるコミュニケーションにつながるのでしょう。
まず忘れてはいけないものに「感謝のあいさつ」があります。これは自分という1人の人間を育てていく上でも、欠かせない要素になるはずです。
たとえば仕事の相談にのってくれた先輩に「昨日はありがとうございました。おかげさまで出来上がりました」。打ち合わせ先で「メール(電話、ファクス)をありがとうございました。あの一言で目的がつかめました」などと、感謝に「出来上がった・つかめた」と感想や報告をプラスし、まめに届けてください。
どんなに小さなことにでも感謝の目を向けると、ありがとうの機会はたくさんあり、言われた相手もきっと笑顔になってくれます。
遠方の知人から贈り物を受け取り、お礼状を出していたとしても、次に会ったときにはもう一度ありがとうと言いましょう。上司がおごってくれたときも同じです。その場での感謝で終わりにしないで、翌朝「おはようございます。昨日はありがとうございました」と伝えることで相手の満足度は倍増し、さらに良い関係に進めるはずです。
(コミュニケーション塾主宰 今井 登茂子)
[日経プラスワン2013年5月4日付]