仕事に「雑用」なし 裏方業務でも丁寧に
すぐやることは信頼につながります。仕事の打ち合わせを終えて帰社すると、もうお礼のメールを届けてくれている人がいます。「すぐに実践できる実行力のある人=信頼できる誠実な人」と、好感をもちます。
新入社員が上司や先輩にごちそうになったときは、帰りの電車の中で、お礼のメールを出すことを心掛けるとよいでしょう。
仕事でお世話になったらお礼のはがきを書く人もいます。はがきを常に会社に用意して、帰ったらまず住所と名前を書くそうです。すぐに文面を書かなくても、名前を書いておけば出し忘れることがなく、よい方法と感心しました。
頼んだことをすぐしてくれる人には信頼感が増し、人は好感をもちます。仕事を命じられたら、すぐに取りかかることが大事です。そのときに雑に仕事をしないよう、気をつけてください。コピーミス一つで商談が水泡に帰すこともあります。「雑用」という仕事はありません。裏方仕事でも雑にこなさないことです。
仕事を頼んだ人の立場になって考えることも大切です。そういう積み重ねによって、信頼感をもたれ、好かれる人になれるのです。
コピーをとった後は、次に使う人がすぐに作業ができるように、設定をもとに戻しておきましょう。皆で使うものは特に、使用後、見返すことが大事です。
頼まれた仕事を放っておくのは、一番信用を失います。できないときには、なぜできないかを誠実に伝えればよいのです。
(マナーデザイナー 岩下 宣子)
[日経プラスワン2013年4月20日付]