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気になるイボ 種類によって異なる予防法と対処法 ウイルス性には保湿

2013/4/25 日本経済新聞 プラスワン

顔や首まわりなどの皮膚が隆起したり、突起状になったりするイボ。加齢とともに誰にでも現れるものだが、胸元を開ける機会が増えるこれから、見栄えが悪いと気にする人は少なくない。放っておいても問題ないケースが多いが、中には悪性のものもあり注意が必要だ。イボの対処法をまとめた。

「来院する患者の約1割はイボがらみ。若い人は男女を問わず、見た目を気にして除去を希望する人が多く、年配の人は皮膚がんを心配している」。こう話すのは、東京都皮膚科医会の会長で大路皮膚科医院(東京都武蔵野市)の大路昌孝院長だ。

制御不能で隆起

そもそもイボとは何か。大路院長によると、一般に皮膚が盛り上がってできた腫瘍(しゅよう)をいう。皮膚はいわば細胞が集まったシートのようなもので、本来は隣り合う細胞同士、制御し合い、平たんな状態を保っている。だが、制御が効かず、勝手に細胞が成長し、隆起したり、少し飛び出したりした状態がイボというわけだ。

イボは大別すると2種類。ウイルス性と、そうでない(非ウイルス性)もので、ウイルス性のイボは子どもに多い。足の裏にできたキズ口などからウイルスが皮膚内部に侵入し、できる。皮膚をひっかきがちなアトピー性皮膚炎の子どもにも多い。医学的には「ウイルス性ゆう贅(ぜい)」と呼び、皮膚が正常な状態ならまず感染しない。

大人に多いのは非ウイルス性のもの。スキンタッグ(軟性線維腫)や、脂漏性角化症(老人性ゆう贅)と呼ぶものが主だ。いずれも紫外線による皮膚の劣化などが原因だ。スキンタッグは別名「首イボ」や「中年イボ」ともいう。首まわりやまぶた、わきの下などにでき、皮膚から米粒状に飛び出た状態になる。大きさは1~3ミリ程度が中心で皮膚と同系色のものが多い。中年以降に目立つが、30代前後でできる人もいる。

良性で感染の恐れはないが、首まわりにできると、衣服でこすれ、炎症を起こすこともある。だが、それ以上に見栄えを気にする人が多いという。

皮膚の表面が盛り上がって、表面がざらざらした状態になるのが「脂漏性角化症」。一般に「老人性イボ」とも呼び、直径は数ミリ程度から数センチ程度、色は黒っぽいものが多い。紫外線を多く浴びる顔や頭部、体など皮脂腺が発達したところにできやすい。「(皮膚が黒ずんだ)シミは平たんだが、それが盛り上がったのが老人性イボで、良性のものが多い」と大路院長は解説する。

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