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生活習慣病の予防 ミネラルバランスにも注意を

2012/1/5 日本経済新聞 プラスワン

生活習慣病の予防に重要なことの一つは、栄養バランスの良い食事を心がけること。これまで炭水化物、タンパク質、脂肪という3大栄養素のバランスが重視されてきたが、最近の研究で食事や飲み物に含まれるミネラルのバランスも健康管理に重要な役割を果たすことが分かってきた。

炭水化物、タンパク質、脂肪の3大栄養素は有機物とも呼ばれ、主に炭素、水素、酸素、窒素の4元素で構成されている。これ以外の元素のうち、食事などによって取ることが必要な元素がミネラル(無機質)だ。

カリウム増やす

ミネラルは多すぎても少なすぎても、健康の保持や増進には好ましくない。専門家は成分ごとに1日あたりの目安量、推奨量、目標量を設定してきたが、最近、取ったミネラルが体内で相互に影響しあうことが知られてきた。

国立健康・栄養研究所食品保健機能研究部の石見佳子部長は「近年の研究成果の一つとして、ミネラルのバランスを考えなければならないことが分かってきた。例えばナトリウムとカリウムの関係がある」と話す。

どちらも組織や細胞を満たしている体液の浸透圧を調節するミネラルで、血圧の維持、神経や筋肉の働きに欠かせない。しかも、食事で取ったカリウムは、体内で増えすぎたナトリウムの量を減らすなど、体の機能を正常に保つためのバランスを取っていることも分かってきたのだ。

日本は世界的にみても食塩摂取量の多い国民だ。厚生労働省は食事から摂取する1日当たりの目標量を男性では9グラム未満、女性では7.5グラム未満と定めているがなかなか達成できていない。そこにカリウム不足が加わるとバランスが崩れ、高血圧を発症しやすくなる。

そのため、最近では、「塩分控えめ」の努力とともに、カリウムを豊富に含む野菜、大豆など豆類、果物を積極的に取ることが勧められるようになった。

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