SNSにアップされても怖くない「写真映えメーク」
ファンデーションをしっかり塗っていったらフラッシュで顔が真っ白に浮いてしまった、ナチュラルメークのつもりがのっぺり顔に写っていた…。写真を見返してそんな失敗に気づいた人も多いのでは? ヘアメークアーティストの外丸愛さんによると、ナチュラルメークだけれど、写真にキレイに写る方法があるといいます。
★ファンデーションを均一に塗らず、ハイライトやシェーディングでメリハリをつけること
★フラッシュで飛びがちな眉は、上のアウトラインをしっかり描くこと
★アイラインやチーク、口紅はいつもより丁寧に、やや濃いめにすること
写真に写るときのメイクで気をつけるべきことは、顔の正面から当たるフラッシュで、肌が光ったり色が飛んだりすること。
これを意識しないと、顔全面に均一に塗ったファンデーションがフラッシュで白く光り、のっぺり大きな顔に見えたり、ふんわりナチュラルに描いたつもりの眉が飛んで顔がぼやけてしまったり、という失敗をしがちです。
フラッシュが当たると顔がフラットに写るので、凹凸をハイライトやシェーディングで強調し、光で飛んでしまう眉やチークはいつもよりやや濃いめに。パールが強いアイシャドウなどはギラギラ光って下品に見える恐れがあるので避けましょう。
写真1の左はNG例。均一に塗ったファンデーションで顔がのっぺりとして見える。白っぽいアイシャドウとマスカラだけが目立って、ほかのパーツとアンバランスなのも気になる。右が正しいメイク。目元や口元がくっきりしたメリハリのある顔立ちになり、ぐっと美人度が上がった。きちんとメークしているのに、やりすぎにならず上品な仕上がり。
写真写りメークの部位別のポイントは…
【肌】
・ フラッシュで光るので、ファンデーションの色は明るすぎないように注意。パールが強いものも避けて。
・ ファンデーションを顔全体に塗ったら、目尻のCゾーンとチークの上、眉下にハイライトを。使うハイライトはパールが強すぎない、マットめなものを選んで。
・ さらに、額の両角とフェイスラインに、肌色よりワントーン暗いパウダリーファンデーションでシェーディングをすれば、よりメリハリのついた小顔に写る。
【眉】
・ 薄くふんわり描いた眉は消えやすく、光で飛んでしまうので、いつもより強めに描いて。
・ 特に、光が当たりやすい上のアウトラインをきちんと描くのがポイント。眉の上端をしっかり描き、下に向けてぼかすと◎。
【目元】
・ アイシャドウはパールの強すぎないものをセレクト。アイラインは太めにし、目尻をやや長めに。まつ毛とまつ毛のすき間を埋めるのも忘れずに。下まぶたも目尻から黒目の外側までブラウンでラインを。
・ まつ毛はグッとカールアップさせ、マスカラをたっぷり塗る。
【チーク】
・ チークはフラッシュで飛びやすいパーツ。肉眼で少し濃いかな? と思うくらいが、写真ではキレイに写るので、写真を撮る前に塗り足すと完璧。
【口元】
・ 口紅の直塗りやグロスだけの唇では、リップラインが曖昧に。リップライナーできちんと輪郭を取ってから口紅を塗り、口紅と同系色のグロスでツヤをプラスして。グロスをつけすぎるとテカテカして下品に見えるので、軽くツヤを足す程度に。唇が薄すぎる人などは、コンシーラーやファンデーションで一度唇の輪郭を消してから、リップライナーで好みの形に整えて。
この人に聞きました
専門学校卒業後、都内ヘアサロンワークを経てフリーのヘアメークを経験。2005年から現在のヘアメーク事務所である「NU YARD」所属。男性・女性問わず、映画・舞台のヘアメークを手がける傍ら、『FRaU』『SWITCH』などの雑誌でも数多くの女優・タレントを担当。
(ライター 石河美穂子)
[nikkei WOMAN Online 2013年10月17日掲載]
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