食事だけもOK

米ニューヨークの「サラベス」やハワイの「エッグスンシングス」といった朝食を売りにした海外の有名店が相次いで開業し、ちょっとした朝食ブームに沸いている。朝方に勉強会や趣味を楽しむ「朝活」の広まりも、朝食人気を支えているよう。交流を深める機会としても、朝食は注目されつつある。

宿泊はしないが、朝食を目当てに都市部にある高級シティホテルに足を運ぶ人も増えているという。ホテル側も特徴を持たせた素材で作る料理や、コックが客の目の前で好みに応じて調理するといったライブ感に工夫を凝らし、お出かけとして楽しむ人を増やしている。

一方、地方でも、西の10位に入った城山観光ホテルは「利用者の約2割は泊まらない地元の人」といい、その土地の素材が味わえるサービスとして定着しつつある。

価格は決して安くはないが、ホテルで夕食を取ることを思えば、使いやすい。ただし、予約できない店が多いので、時間の余裕はみておこう。

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調査の方法 全国のホテルに詳しい専門家10人においしい朝食を出すホテル(シティ、リゾート、ビジネスホテルを含む)を推薦してもらい、東日本と西日本に分け、候補リストを作成した。リストから(1)味(2)価格(3)雰囲気の3点を重視して1~10位まで選んでもらった。選者は以下通り。(敬称略、五十音順)

飯島千恵子(ホテル情報サイト「ホテルコンシェルジュ」編集部▽牛窪恵(マーケティングライター)▽太田康子(一休広報PR)▽岡武公士(楽天トラベル社長)▽小松めぐみ(編集者・ライター)▽菅野潔(ホスピタリティマネジメント社長)▽民輪めぐみ(料理王国編集長)▽寺田直子(トラベルジャーナリスト)▽富本一幸(トラベルニュース編集長)▽村上実(オータパブリケイションズ専務)