「ホテルで楽しむ優雅な朝食」 東西ベスト10

新年度が始まり、平日はいつも以上に慌ただしい季節。だからこそ休日や旅先での朝は、ホテルでぜいたくな朝食をとり、ゆったりした気分を味わうという楽しみ方がある。宿泊しなくても朝食を楽しめるホテルに限り、東日本と西日本に分けて専門家に評価してもらった。

<東日本>

1位 二期倶楽部(栃木県) 482ポイント
 採れたて地元食材、お重彩る メインダイニング・ラ・ブリーズの「朝餉(げ)のにき菜重」は那須高原の地元の食材をふんだんに使った和食。中でも独自の飼料で育てた鶏が産んだ卵を使う卵かけごはんは、卵の黄身の味が濃くとろりとした口当たりで、深い味わい。
 2段のお重の中には自家製豆腐、紅マスなどの焼き魚、南高梅の梅干し、山菜などが整然と並び、箸をつけるのがためらわれるほど。ベビーリーフやニンジンなどの野菜はホテルが無農薬で自家栽培しているもので、使う分をその日の朝に収穫する。「地産地消にこだわった新鮮な食材を味わってほしい」(シェフの富岡良一さん)との思いからだ。朝食のみの利用の場合は事前に予約を。
 「美しい森を眺めながら、素材、空気、水の良さをすべて味わえる」(太田康子さん)(1)和食セット(2)3696円


2位 パークハイアット東京(東京都) 346ポイント
 チーズやハチミツ絶品 地上41階にあるレストラン、ジランドールの「ブレックファーストブッフェ」。周囲が白カビで覆われたヤギ乳のチーズ「サン・モール」などが味わえる。
 「木製の台に仕込まれたハニーコームからすくってとるハチミツが絶品」(小松めぐみさん)(1)洋食ブッフェ(2)4407円


3位 ホテルオークラ東京(東京都) 344ポイント
 オムレツの具はお好み 和風庭園に面したテラスレストランの「朝食ブッフェ」。コックが目の前でオムレツを作る。ハムやタマネギなどの具材や焼き加減を好みで注文できる。
 「卵料理の扱い方にホテルの格の高さが反映されている」(太田さん)(1)和洋ブッフェ(2)3465円


4位 帝国ホテル東京(東京都) 302ポイント
 目の前で卵料理仕上げ 日本で初めてバイキング形式を生み出したといわれるインペリアルバイキングサールの朝食は、コックが目前で仕上げる卵料理や、自家製の約15種類の焼きたてパンやドレッシングに定評がある。
 「発酵バターのおいしさは格別」(飯島千恵子さん)(1)和洋ブッフェ(2)3740円


5位 パレスホテル東京(東京都) 232ポイント
 自家製のパンを熱々で グランドキッチンの朝食ブッフェは大釜のオーブンで温め直してくれる自家製パンがおいしい。天井まで6メートルもある開放的な空間も魅力。
 「自然の甘みのある野菜ジュース、ソーセージや厚切りハムがおいしい」(小松さん)(1)洋食ブッフェ(2)3850円


6位 ホテル青森(青森県) 230ポイント
 カフェレストランスワン「スローフード朝食バイキング青い森の恵み」 青森県産の野菜や果物など約50~60種類のメニューがある。(1)和洋ブッフェ(2)1800円


7位 万平ホテル(長野県) 220ポイント
 メインダイニングルーム「アメリカンブレックファスト」 明治創業の歴史を感じさせる室内ではふわふわのオムレツが食べられる。(1)洋食セット(2)2780円


8位 ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル(神奈川県) 177ポイント
 オーシャンテラス「ブレックファストブッフェ」 横浜港を一望しながら焼きたてパンを味わえる。(1)和洋ブッフェ(2)3234円


9位 ホテル椿山荘東京(東京都) 171ポイント
 イル・テアトロ「アメリカン・ブレックファースト」 絞りたてのフレッシュジュースがおいしい。(1)洋食セット(2)3300円


10位 富士屋ホテル(神奈川県) 158ポイント
 ザ・フジヤ「ケーキブレックファースト」 登録有形文化財のレストランで彫刻などを鑑賞しながら特製のフレンチトーストが食べられる。(1)洋食セット(2)2887円